妻に先立たれた偏屈な老人が後を追おうとするも、向かいに越してきたメキシコ人一家を中心とするご近所さんたちが人生に介入してきたり逆に介入したりするうちに生きる意味を見出していくヒューマンドラマ。
亡き妻の後を追って死のうとする男を描いているので、ショッキングな場面も何度かあり、完全にリラックスして観れる作品というわけにはいかないが、それを除けば完成度の高い良作だった。
とにかくメキシコ母さんのパワフルさがすごい。基本的に自分勝手で、オットーはひたすら振り回されるのだけど、愛嬌があって憎めないし、結果的には相手も幸せにしている。それはまあそういうお話しというだけで、現実にこんな人がいたら周囲はたまったもんじゃないのかもしれないが。
ところどころに散りばめられた自動車ネタで笑わせるところが面白かった。