2-1で勝利。初戦を白星で飾った。新加入選手が2得点をあげ、上々の出来だった。
ツエーゲン金沢の2025シーズンJ3初戦は異例の第2節からとなった。第1節は後日開催される。初戦の相手は降格してきた鹿児島。2023シーズンまで長く金沢に在籍していた MF 藤村は古巣対決となる。
金沢は大卒ルーキー3人をはじめ、新加入選手が全員スタメン・ベンチ入り。オフは移籍も加入も少なめだったが、それを踏まえると最大限にフレッシュな顔ぶれといえる。注目は大型補強の呼び声も高い FW パトリック、大宮からレンタル移籍の MF 大澤、大卒ルーキーの中ではキャンプで頭ひとつ抜けた存在感を見せたと高評価の MF 四宮。個人的に驚きだったのが GK 山ノ井のベンチ入りで、FOOTBALL TODAY KANAZAWA のキャンプレポートを読んだ感じだと今年は GK 白井が開幕スタメンを取ると予想していたから。山ノ井は GK 上田ともども応援しているので嬉しい驚きだったのだが。
金沢は前半10分の危険な時間をどうにか無失点で抑えると、両サイドを広く使って積極的に仕掛けていった。特に今年のストロングと評判の左サイドは四宮と MF 西谷和希のコンビネーションもよく、前半の2得点はそれぞれがクロスで1アシストずつという理想的な形だった。1点目をとった大澤は右シャドーのポジションだが左からのクロスにニアサイドで合わせており、インタビューでも言っていた「キャンプで練習してきた形」がぴったりハマった。2点目のパトリックのヘッドも、ニアに入ってきていた大澤を越してのクロス。厚みのある攻撃が見られた。
前半と打って変わって後半は明らかにプレーの質が落ちた。特に、前半活躍した選手が交代した時間帯以降は来たボールを跳ね返すので精一杯という印象だった。2点リードでマインドが守りに入ってしまったようで、交代で入った FW 大谷が相手最終ラインの3人を置き去りにしてキーパーと一対一で勝負できるシーンだったのに味方の合流を待ってしまってチャンスを棒に振ったシーンが後半の悪さを象徴していたと思う。そんな中、上田は何度もファインセーブを見せて勝利に貢献した。前進守備がアグレッシブすぎて危なっかしいところはあるが。
開幕戦なのでパブリックビューインに行くことも考えたが、今年はLeminoでJ3全試合無料でライブ観戦できるし、開幕戦だからこそ混むだろうと思ってあえて行かず、妻の実家の広い居間で観戦した。なんといっても安上がりなのがいい。
幸先の良いスタートを切った金沢だが、このまま勝ちを重ねてロケットスタートとなるか。正直、パトリックがシーズン通して活躍できるかはまだまだ未知数だと思っているが、昨シーズン後半の FW 田口と違い加入早々に公式戦で得点を決めたのはさすがというほかない。次節もアウェイ、カマタマーレ讃岐戦。おそらくまた自宅か、カラオケボックスで観戦か。