@kyanny's blog

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Mew を三日使ってみて、メールの読み方を変えた

以前遅かったのは 90% くらい POPFile のせいではあったけど、 Wanderlust と Mew で圧倒的に違うのが、メール受信中でも読み始められる、というところ。非同期にメールを受信してくれる、これをマニュアルの「特徴」で読んでも、「ふーん」としか思っていなかったけど、一日に 3000 通以上メールを受け取る環境で体験してみると、この恩恵は素晴らしいものがあります。待たされる時間がほとんどない、次の操作をすぐに行える、というのは大事なことなんだなと、改めて感じました。 LDR の先読みの仕組みが、 Mew を参考にしているのか、そうではないのかはわからないけど、あれも正しい考え方だったんだなと、改めて。

そして、メールの読み方がかわった、というよりは意図的に変えました。今までは POPFile のバケツと Wanderlust の自動リファイル機能に頼っていて、メールの振り分けはバケツの精度次第、分類できない雑多なメールは仕方なしに読み飛ばしていたのですが、 Mew では自動振り分け機能の設定が違うので同じやり方は使えない。そこで Virtual モードに注目し、レポートメールのような特徴がはっきりしていて何通も似たような内容で届くメールは / で絞り込んでからマークをつけて移動、という風に手動で頑張ってみることに。これが思っていたほど面倒でもなく、メールの受信に 30 分かかっていたのが 3 分で済むようになったのでトータルでは全然早い。あと、「同じ内容のメールばかりだと処理するのが早くなる」という効果もありそうで、これは前にデブサミだか何かで otsune さんが Plagger => 普通のメーラーで読む、を紹介していたスライドに「内容を予測しながら読むと早い」と書いていたり、 mala さんが LDR を読んでいる姿をうつした ustream だったかで検索を使って都度絞り込みながら読んでいたのが、そういう意図があったのかな、とも思います。

ちなみに期待していた HyperEstraier での検索ですが、これもインデクシングにかかる時間が十分短くて、終わりきる前に操作可能になるのでストレスがない。 k / で絞り込んだときにはマークをつけるのがうまくいきませんでしたが、全文検索としてはすごく優秀で、これならちょっと見逃しても全然余裕だなと思いました。