@kyanny's blog

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「小さなチーム、大きな仕事」を読んだ

REWORK の邦訳。 DHH や basecamp や campfire で有名な 37signals のビジネス本。本屋に在庫があったので買ってみた。ハヤカワ新書というのがあるんだね。

内容はウェブでわりとよく見かける「仕事をポジティブに!」みたいなのが多い。この手の話題が好きでフィードをいろいろ読んでる人ならたいてい一度ならず読んだ覚えがあるような話で、正直あまり目新しくはない。もちろん、フィードジャンキー(というほどじゃないけど俺は)ではない人にとっては勇気づけられる内容だろう。全般とおしてポジティブな内容なので、変な自己啓発にはまるよりはお手軽にモチベーションアップがはかれるかもしれない。安いし薄いし。

個人的に一番読んで良かったのは、顧客に対する態度などの話題で、曰く「すぐに返事をしろ」「個人として誠実に接しろ」「チームの全員が顧客の声に直接触れるべき(開発者をカスタマーサポートから遠ざけるな)」とか。これは俺も実体験から、その通りだと思う。今の仕事はまさに小さいチームで取り組んでいるので、日々送られてくるお問い合わせにみんなで手分けして返信している。俺はその仕事にとてもやりがいを感じてる。感謝されたりしなくても、俺が手を動かしたことが誰かの役に立っているって実感できるのがとても嬉しい。自分でお問い合わせの内容を読んで、何が問題なのか考えたり、問題を解決したりして、やったことがちゃんと伝わるように考えながら返事を書く。それってすごく刺激的だ。少なくとも俺にはね。ちょっと大げさかもしれないけど、それだけでも転職して良かったんじゃないかって気がする。もちろんもっと他にも良かったことはあるんだけど、それは「情熱プログラマー」を読み終わったときにでも書きます。

あと本の装丁がちょっといい感じで、これは手にとって他の新書と比べるとなんとなくわかるけど、本を開きやすいように作ってあるらしい(本のおしりのほうのレーベル説明文に書いてあった)。横幅が少し広いんだとか。これが結構気持ちよくて、物理的に読みやすい本だった。これを経験すると、そういえば新書って開きにくかったよなと思う。モノとして良い感じがしたので、別の本も買ってみたいなと思った。

小さなチーム、大きな仕事―37シグナルズ成功の法則 (ハヤカワ新書juice)

小さなチーム、大きな仕事―37シグナルズ成功の法則 (ハヤカワ新書juice)

  • 作者: ジェイソン・フリード,デイヴィッド・ハイネマイヤーハンソン
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2010/02/25
  • メディア: 単行本
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