@kyanny's blog

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荒木飛呂彦の漫画術

本屋で準新作漫画のエリアに陳列されてて、その時は気になりつつも買わなかったけどやっぱり心残りだったので改めて本屋へ行って買った。その時は陳列が変更されて新書のエリアに移動していて見つけるのに手間取った。

よくあるアスリートとかプロ棋士とかの自伝的な本かと思って読んだらだいぶ違った。

タイトル通り漫画の描き方についての荒木飛呂彦の考え方が書いてある本で、漫画家を志していない身としては特に興味を惹かれる内容ではなかったはずなのだが、本の構成がよくできていて、読んでいて飽きない。というか、そろそろこの話題飽きてきたな、と思うか思わないかというところで次の話題に切り替わったり、この話題もう少し詳しく知りたいな、と思うとちゃんと踏み込んだ説明が続いたりして、読んでいて裏切られないというか、むしろ著者の思惑通りに読まされている感じがした。

著者のいう「王道」「黄金の道」の考え方が独特に思えるが筋が通っている、という感じで面白かった。最初がマイナスでプラスにあがっていくのはアリだが一旦マイナスに落ちてから挽回するのは一見プラスに見えて結果的にはプラスにマイナスゼロなのでダメ、とか。

荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)

荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)