よくあるアスリートとかプロ棋士とかの自伝的な本かと思って読んだらだいぶ違った。
タイトル通り漫画の描き方についての荒木飛呂彦の考え方が書いてある本で、漫画家を志していない身としては特に興味を惹かれる内容ではなかったはずなのだが、本の構成がよくできていて、読んでいて飽きない。というか、そろそろこの話題飽きてきたな、と思うか思わないかというところで次の話題に切り替わったり、この話題もう少し詳しく知りたいな、と思うとちゃんと踏み込んだ説明が続いたりして、読んでいて裏切られないというか、むしろ著者の思惑通りに読まされている感じがした。
著者のいう「王道」「黄金の道」の考え方が独特に思えるが筋が通っている、という感じで面白かった。最初がマイナスでプラスにあがっていくのはアリだが一旦マイナスに落ちてから挽回するのは一見プラスに見えて結果的にはプラスにマイナスゼロなのでダメ、とか。
- 作者: 荒木飛呂彦
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2015/04/17
- メディア: 新書
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