パンデミックの謎解きをするストーリーは面白かったが、黙示録がどうとかいうオカルトな部分と間抜けで頼りない政治家を風刺する部分は良くなかった。オカルト部分はおどろおどろしくて気持ち悪いだけで意味がわからないし、政治家連中と主人公らのやりとりは「とりあえず政治家の無能っぷりを攻撃しておけば読者はスカッとするんだろ?」とでも言いたげな薄っぺらい目論見が透けて見えるようで辟易とした。
「このミス」大賞をとったとかでそれも期待値をあげる一因だったけど、そういえば「チームバチスタの栄光」もこのミス大賞だったなと思い出して、この賞は自分の好みと合ってないのかもなと思った(あれは主人公のキャラクターに全く魅力を感じられなかった)

- 作者: 安生正
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2014/02/06
- メディア: 文庫
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