おれは勉強会に参加するとたいていレポートというか感想文というかそういうものをブログに書く。この前の pixiv Tech Meeting は社内向けに書いたのでブログでは公開してないけどともかく毎度そこそこの量の文章を書く。書くのも長いのも好きでやってるだけだが、どういうことを考えながら書いたりメモをとったりしてるかについて少し語ってみようか。
メモは遅延評価でとる
以前は話者が喋るそばからなるべく全部をテキスト起こしするようなスタイルだったが、「あとで資料みればよくね?」と気づいてしまって事細かにメモるのはやめた。いまのスタイルはこんな感じ。話を聞きながらキーワードが出てくると一回「あとでメモる」キューに入れておいてそのまましばらく聞き続け、「あ、こっから先はメモいらんわ」と判断した時点でキューに入ってるぶんを書き出す。書き出すタイミングはまちまちだけど20分枠でスライド50枚程度のさほどハイペースじゃないプレゼンでスライド1枚につき多くて3サイクルくらいか。それ以上は指が追いつかない。スライドの図を雑に写して矢印引いて注釈メモを入れたりするほうがはやいこともままあるので最近は紙に書くことが多い。真面目に逐次処理すると聞き漏らしたり書いてるうちに次なにをメモりたかったか忘れたりするのでセンテンスの先頭二文字くらいだけ先に書いて次のセンテンスを先にメモったりもする。「あ、こっから先はメモいらんわ」という判断はだいたい慣れと勘でやってるが、基本的にスライドに書いてないことを喋ってる間は聞くのに集中して、スライドの内容を読み上げだしたら書き始める、という感じ。とはいえ書いてる間も耳は働いてるのでけっこう集中力を要求されて疲れるし、ペンを握りっぱなしなので手が痛くなる。
話者の余談とおれの感想を書く
おれの書く勉強会レポは速報性にも網羅性にも劣るのでブクマがあんまりつかない傾向があるが、これは別にさぼっているわけではなくて意図的に神まとめを避けている。なぜかというと第一に速報性と網羅性に富む神まとめはいろんなひとがやってくれるのでおれがやる必要はない。そしておれにとって重要なのは「自分で読んでて楽しくない文章は書けない」ことで、ろくに読めない殴り書きメモの清書なんて書くのも読むのも嫌だし読み手としては資料に載ってないことを読んでみたい。でさらにその場に居合わせた者としては話者の話したことはある程度覚えてるしメモもとってるので、あとまだ文章化されてなくて読んでみたいのは書き手の感想なわけ。たとえ書き手がおれ自身であっても。だから感想が多めになる。とかなんとかいって実際は神まとめをやれといわれてもできやしないんだけどな。速度云々以前にモチベーションがね。
あととにかくなんでもいいからブログに書いておくのは大事だ。少なくともおれにとってはそうで、ブログに書いてやっと勉強会というイベントが終わった、という感じ。書かないままでいるとおれの健康に悪い。