ちょっと話題になっていたので読んだ。前半はなかなか面白かった。後半は息切れを感じた。
前書きを含め、リーンスタートアップへの痛烈な批判が目につくが、むしろ本書を読んで手法としてのリーンスタートアップはいいものだと再認識した。
本書が批判しているのはイデオロギーとしての(もしくは宗教としての)リーンスタートアップのほうだろう。「10倍の改善」に至らない既製品のコピーをいくら改善したってモノにならないじゃん、ということだ。
印象に残ってメモしたフレーズ
- ゼロを一にする進歩を一言で表すとテクノロジー。コンピューターに限らず新しい取り組み方やより良い手法はすべてテクノロジー。
- スマートフォンで生活が変わった気になっても、環境は変わっていない。
- 新しい会社の一番の強みは新しい考え方
- コモディティはだめ、独占が成功企業の条件だ
- 人生が運に左右されると信じているなら、なぜ君は本書を読んでいるのだろう?
- ここで売るとかありえませんよね
- べき乗則
- 競争は資本主義の対極にある
- 企業文化は持つものじゃない。企業そのものが文化だ。
- 時間はいちばん大切な資産なのに、ずっと一緒にいたいと思えない人たちのためにそれを使うのはおかしい。
- 差別化されていないプロダクトでも、営業と販売が優れていれば独占を築くことはできる。逆のケースはない。
- 強力な販売戦略の支援が必要
- 人間が難しい問題を解決するのをコンピュータがどう助けられるか
- 本当に社会のためになるのは、これまでと「違う」ものだ。

- 作者: ピーター・ティール,ブレイク・マスターズ,瀧本哲史,関美和
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2014/09/25
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