The programming talent myth [LWN.net]
5月をふりかえる - Kazu's Soapbox でほめられていたので読んだ。長いのでまだ半分くらいしか読めておらず、 HN のほうは全く読めていないが、 kzys さんが感心していたのとは違う部分で良い気づきが得られた。
曰く、あなたが一緒に働いたことがないプログラマの実力を測る術はないのだから、確率分布的に見積もるしかない。世の中のたいていの物事は正規分布に従うのだから、プログラマの能力は山なりのグラフの中央付近に属するはずである。しかし我々はプログラマの能力をそのように見積もらず、逆U字形のグラフのように分布すると考えがちで、自分はU字の優れた人が集まる側に、知らない他人はその反対側に属すると思いたがる。だがそれは全然なんの根拠もない妄想なのでやめよう、みたいな話。
この話に感銘を受けたのは、まさに自分がそのように考えがちだということに気づかされたからで、さらにいうと「プログラマの能力が正規分布するのだとすれば、平均的なゾーンに属することは当たり前のことで、自分が平凡なことはおかしなことではないし、秀でた人たちと比べて劣っていることもあまり悲観することはない」と、なんか長年上を目指して自分を縛ってきた呪縛みたいなものがまた一つ解けた感じがしたからだ。