二日目の夕方からと三日目の二コマ目から参加した。
この一年ほどは Ruby/Grape,Rails よりも CoffeeScript/Backbone,Marionette を書いてる時間の方が圧倒的に長く、仕事以外でも特に面白いものを作らなかったので、トークに応募しなかった。準備せず手ぶらで参加するだけのカンファレンスは、ラクだけどやっぱりどこか物足りないなと思った。もっとも、この冬の忙しさでは準備できたとも思えないが。
今年は「Ruby にこだわる」姿勢というものを感じるトークが多かった(自分が聴いたものの中では)特に mruby は、数年前に出てきたときは全然ピンとこなかったけど、今年はなぜか「Rubyist ならパフォーマンスが出ないからとかいって Go なんか選ぶんじゃなく Ruby でパフォーマンスを出す方法を考えるのが筋だろ?」と言われているような気がして身が引き締まる思いだった(俺は Go を書かないが)
RubyKaigi は元々「Ruby でプログラムを書きたいんだ」というこだわり・熱意がある人々のコミュニティが作り上げたものだろうから、そういう「あくまで Ruby」という姿勢こそ正統派なんだろうな、と思った。同時に、「未来が明るそうな better Perl ならなんでもよい」という理由で Ruby を使い始めた自分は異端なのだな、とも思った。
今年は Quipper マニラオフィスからフィリピン人のデベロッパーが三人参加した(出張として、諸経費は会社が、チケットは RubyKaigi のスポンサーをしている親会社のリクルートマーケティングパートナーズが、それぞれ負担した)彼らは Red Dot RubyConf や RubyConf Philippines に参加したことがあるのでプログラミング言語のカンファレンス自体は経験があるものの、参加人数の多さは印象的だったようだ。楽しんでくれたようでよかった。
英語について。去年と比べて、歴然に差があるという感じではなかったが、聴きとれる割合が多くなった感触があった。昔は脳をフル回転させてリアルタイムに翻訳し続けなければ理解できなかったのでちょっとでも聞きもらすとアウトで、だから聞き漏らさないように高い集中力を要したのだが、いまではそこまで集中しきらなくても耳が音を拾ってくれて、脳内できっちり翻訳し終えなくてもなんとなくわかる、という感じだった。CPUを酷使していたのがGPUとかハードウェア側の性能アップでCPUの計算負荷が減った、みたいなことだと思う(そもそもスピーチの英語はスライドもあるし内容も予習や予測できるし早口でもないので、隣のフィリピン人に急に何か言われたりするのと比べるとイージーモードという気がする)
来年の開催場所が京都なのはとても良いことだと思う(東京一極集中の流れを打ち破る意味で。やはりこういう新しい動きができるところが Ruby コミュニティの強さだと思う)東京以外ならどこであれ better だと思うが、京都は個人的に思い入れのある土地なので小旅行を兼ねて是非参加したい。