コロナ以後、自分の生活から隙間時間というものが無くなった。これは自分の精神衛生に悪影響をもたらしていると思う。
仕事が自宅勤務になり、主に通勤時間が無くなったこととダラダラ残業しなくなったことが相まって、可処分時間は増えたはずだが、「使途不明時間」が存在する余地が無くなってしまった。
通勤中の15分。ランチの後の20分。コーヒーを買いにでたついでの5分。そういう細切れの時間に、自分はある種の癒しを感じていたのではないか。
興味深いことに、書くことよりも読むことのほうがダメージを受けているように感じられる。自分にとって書くことの優先度は非常に高く、睡眠時間を削ってでも書かずにはいられない。実際に深夜に書いたりもしているし、そもそも隙間時間では書き切れていなかった(隙間時間に少しずつ書き溜めることもあったが)。
しかし読むことは、特にブログやニュースレターなど、ある程度まとまったボリュームの文章をそれなりに集中して読むのは、テレビをつけたまま SNS のタイムラインを眺めるのと同じ感覚ではできない。 Isolated な時間・空間が必要だ。
結果、 2019 年までと比べても一層読むことが捗らず、読むべき・読みたいものを満足に読めていないストレスを慢性的に感じるようになった。些細なことに腹を立てたり、日常生活にも悪影響が出ている。