@kyanny's blog

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うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー

マトリックス→GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊→押井守ときたら、名作の誉れ高い「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」を観ておきたかった。

1984 年の作品なので、1980 年生まれのおれは当然リアルタイムで観ていないし、「うる星やつら」の世代でもない。登場人物も世界観もよくわからないし、懐かしさもない。ただ、押井守の出世作で現在も色褪せない傑作だとの評はネットでたびたび目にしていた。

いざ観てみると、なるほどたしかに高い評価を受けるだけあって面白かった。これぞ SF(スコシフシギ)だ、という感じ。ちょっと薄ら寒い感じと説教くささは、パトレイバーやイノセンスなど他の押井守作品とも似た雰囲気だったように思う。元がシリアス要素皆無であろうラブコメ作品だけに、いい塩梅に仕上がってると感じた。元がシリアスな作品だとハードボイルドすぎてしまうので。

惜しむらくは、「うる星やつら」の漫画やアニメをちゃんと通過してきたらもっと楽しめたのかもな、というところ。むしろ知らない方が違和感なく楽しめたのかもしれないが、自分で両方は体験できないからなあ。

「マトリックス」の直後に観たが、仮想世界の描き方違いという流れを時系列の逆方向に観ることができて、表現の違いを感じたりと、面白い鑑賞になった。