@kyanny's blog

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shelff 三ヶ月目

三回目は以下の三冊。

  1. カスタマーサクセス――サブスクリプション時代に求められる「顧客の成功」10の原則
  2. 逃げられない世代―日本型「先送り」システムの限界―(新潮新書)
  3. 野の春 ――流転の海 第九部 (新潮文庫)(シークレット)

今回のシークレットガチャはびっくりした。九部構成の大河小説の最終巻。もちろん読んだことないシリーズ。いきなり「圧倒的感動のフィナーレ」から読めといわれても……かといって一巻から八巻まで集めて読もうとも思わないしなあ。奥さんに見せらた奥さんも笑ってた。というか宮本輝ってけっこう昔の人というぼんやりした印象しかなく、まだ存命だったのが少し意外だった。「野の春」も 2018 年の本でだいぶ最近の本なのも意外だった。届いた現物はけっこうくたびれていた。これはさすがに全部は読まないかなあ……ただ、どんな話・文章を書く作家なのかを知るために少しは読んでみるつもり。

しかし、ランダムで送られてくる一冊は本当に無作為に選ばれているのかそれとも人間がある程度ウィッシュリストとの関連性などを意識して選んでいるのか問題について、無作為である可能性が高まったが、まだ「あえて最終巻を選ぶ人間の悪戯」の可能性を廃しきれない。これが第七部とか第八部だったら、無作為と断言するに足るのだが。

「カスタマーサスセス」は買ったことがある気がすると思って検索したら案の定、五年前に「サブスクリプション」を読んだとき、一緒に買っていた。Kindle を開くと進捗 1% で、つまり一切読んでないということ。shelff のウィッシュリストに自分で選んで入れたような気もするし、ずっと気になっていた本だということで、読む機会が再びやってきたのは良いことだと捉えよう。

一概には言えないが、新書やビジネス書は紙の本のほうが読みやすいし、読み切れる感じがする。小説なら Kindle や電子書籍でも読める。やはり必要なときにパラパラめくって前のページを読み返したり、ページを飛ばして興味があるところを拾い読みしたりするのは紙の本でないと難しくて、小説はそういうニーズがなくて最初から最後まで一本道で読む以外にないので電子書籍でもつらくないということなんだろう。本当なら、かさばって賞味期限の短いビジネス書こそ電子書籍で読み、文庫の小説こそ紙で手元に置いておくのに向くのだと思うが。