shelff 七回目の一冊。
メートル・ドテルとは、フランス料理レストランの給仕長のこと。「王様のレストラン」というドラマで小野武彦がいい加減なメートルドテルを演じていて、それで知っていた。
サービスとはプロが対価を得るために考え抜いて提供するものであり、サービスを提供するプロに相応しい立ち居振る舞いとはどういう点が重要なのか、みたいな内容。
現在の仕事(技術サポート)も顧客相手のサービス業なので通ずるものがあるかな、と、序盤は割と納得して読んでいたが、途中から「プロのホールスタッフ」としての具体の話が増えてきて、かつ超一流レストランで上客ばかり相手にしてきたからか庶民の客を明確に区別して扱うような、悪くいえば居丈高な感じがしてきて、微妙な読後感になってしまった。
言ってることは大層に見えても、結局は「ちょっと気の利いたことを言ったりしてお客をその気にさせてうまいこと追加注文させよう・割高な商品を割高と思わせずいい気分で買わせよう」みたいな話に帰着するのがわびしい。