人月の神話―狼人間を撃つ銀の弾はない (Professional computing series (別巻3))
- 作者: Jr.,フレデリック・P.ブルックス,Frederick Phillips,Jr. Brooks,滝沢徹,富沢昇,牧野祐子
- 出版社/メーカー: ピアソンエデュケーション
- 発売日: 2002/11
- メディア: 単行本
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タイムリーなエントリーってのはこれ。
今日は優秀なプログラマ様について書こうかなーと思いますー。
一般にプログラミングというのは人月という単位で計算されますー。
1人月というのは1人の普通のプログラマ様が1ヶ月かかって完成させる量ですー。
優秀なプログラマ様は普通のプログラマ様の5倍の速度でプログラムを完成させることができますー。
このエントリの論点は人月とは違う話なのでおいておく。ちなみに、優秀なプログラマは5倍早くプログラムを完成させられるかもしれないけど、純粋なプログラミング以外の仕事も普通はあるから5倍早く仕事ができるわけじゃないと思う。現実世界では、ということね。でもやっぱり2倍3倍は早く仕事ができるので余った時間を遊ぶ=好き勝手な勉強に当てることができてさらに優秀になっていくという相乗効果はあると思う。エンジン噴射して勢いつけなきゃ静止軌道上から逃れなれないんだよな。
で、人月の神話だ。表題以外にもいろんな章があって、「銀の弾などない」とかもあるんだけど、正直いって俺には難しすぎた。プロジェクト管理なんて壮大なことを論じられてもなあ。そういう大規模プロジェクトの一員として働いた経験すらないし、例としてあげらえてるプロジェクトの成果物なんて俺が生まれる前に出来たものとかだし。読むのがあまりに早すぎたかなあ。
でも、人月の神話、というそのものの話はよくわかった。つまり、人と月とは相互交換可能ではない、という主張。それはそうだ。優秀なプログラマが5人月の仕事をし、普通のプログラマは1人月の仕事をする場合でも、普通のプログラマ5人で優秀なプログラマ1人と同等の仕事ができるかっつったら無理だと思うよ。同じにはならない。優秀な奴がさっさと仕上げるほうが分がありそう。で、なんでそうなるのかってのを、遅れているプロジェクトに人員を補充すると再教育や人員同士のコミュニケーションのコストがかかるので遅れを取り戻せはしないという主張に発展していく。外科手術チーム方式が良いというのもわかる。
けどまあ、何にせよ今の俺にとって役に立つ本ではなかったな。