@kyanny's blog

My life. Opinions are my own.

株式会社あくしゅさんの新年会に参加してきた

オープンソースのクラウドコントローラ「Wakame」の開発で有名な、株式会社あくしゅさんの新年会に参加させていただきました。

場所は原宿。閑静な住宅街の中にある、いい雰囲気のしゃぶしゃぶ屋さんしゃぶ膳紫波 (しゃぶぜんしわ)。あくしゅの皆さんのご友人とゆかりのあるお店だそうで、お肉が美味い!のでよく利用しているそう。すごく雰囲気のいい(高級そうな)お店で、おいしい料理をいただきながらいろいろ話をしたり聞いたり。

こんな綺麗な霜降りの肉、ここ数年見たことないです。

もいっちょ肉。僕は食えないので目でおいしくいただきました。

一次会のあとは有志?数名で移動して二次会があり、そちらにも参加してきました(結果的に始発まで居た)。場所はもはやお馴染みとなった渋谷のビールが美味いお店「THE GRIFFON (ザ グリフォン)」。昨晩もお客さんでギッシリで大盛況でした。たっぷり時間があったので、ここでもいろいろ話をしたり聞いたり。

特に印象に残ったのは、

  • Wakame のソースコードの話
  • whois.hansode.org のデータベースの話
  • ブログを書こう!みたいな話

の三つ。

Wakame のソースコードの話

僕が初めて Wakame を見せてもらったのは "Wakame" は三年後、「あれはイノベーションだった」と言われても不思議じゃないソフトウェアだ - 刺身☆ブーメランのはてなダイアリー を書いた数日前で、そのときデモと一緒にソースコードも見せてもらいました(当時はまだ RubyForge にアップされていなかったかも?)。つい先日、 Wakame のソースコード一式をダウンロードしてみて中身をすこーしだけ覗いてみたのですが、僕が以前見せてもらったときよりずいぶんボリュームが増えているような気がしたので、「この数ヶ月で何行くらい増えましたか?」と聞いてみました。開発者の方曰く、「あの頃は 2,000 - 3,000 行くらいだったと思うけど、今は 9,000 行を超えているはず」と。

それだけ活発に、かつ継続して開発が続けられているということですが、その成果を、その気になれば誰でも見ることができるのは素晴らしいことだと思います。 Wakame はオープンソースソフトウェアで RubyForge からダウンロードできるので、行数なんて聞くまでもなく誰でも調べられるし、 Ruby に詳しい人がソースを読めばソフトウェアの品質やそこに込められた思想もわかるかもしれない。

僕は Wakame のファンなので、これはすごく新しく意欲的で面白いものだと信じているのですが、そういうものが会社や特許のバリアで囲われていないで、興味関心を持っている人になら誰にでも開かれているというのは素敵なことだと、改めて思いました。

whois.hansode.org のデータベースの話

あくしゅの吉田さん(半袖野郎) が個人で開発・運営されている WHOIS 情報検索サイトの whois.hansode.org というサイトがあるのですが、これが抱えているレコード数が 3,000 万を超えた、という話を聞きました。

半袖さんはまめにブログで whois.hansode.org の開発話を書いているので、ブログを読んでるだけでもなんとなく状況は追えるのですが、やっぱり生の声を聞けると迫力が違う(声がでかい、という意味ではなく) ブログによると、 2009年の9月には 2,800 万レコードまで到達していたようです (http://blog.hansode.org/archives/52030108.html)

一個人がやっているウェブサイトで 3,000 万レコードの有意なデータを抱えているって、かなりレアなケースだと思います。企業とは違うから、資金力も人手も足りない、そんな中で試行錯誤してチューニングを積み重ねている苦労話などを教えてもらいました。 WHOIS 情報ってものにあまり派手さがないせいか、持っているデータやノウハウに比べて whois.hansode.org への注目度がちょっと低いんじゃないかな?と思ったので、けっこーすごいんですよ!といってみる。

ブログを書こう!みたいな話

あくしゅでアルバイトをしている僕より年下のプログラマの人がいて、二次会でアラサー三人衆にいろいろ言われていたのですが、僕も「ブログ書くといいよ!」とか好き勝手なことを言ってきました(O部くん、うざいオッサンでごめんね♥)

一晩たってシャワー浴びてるときに思い出したら、けっこういいこと言ってた気がするのでブログにも書いてみる。

要点は、三つくらい。

  • ブログは積み上げると価値が増える
  • ブログは最強の自己紹介ツールだ
  • ブログを書くことは自分自身との対話だ
ブログは積み上げると価値が増える

ブログは用途別に細かく使い分けたりしないで、なるべく一カ所に全部書いたほうがいいです。一カ所に書いたほうが二カ所に分けて書くよりも二倍多く積み上げられます。ブログは積み上げれば積み上げるほど価値が増えるものなので、分散させないほうが価値が高まります。

例えば (僕もやったけど) iPhone アプリを作ろう!と思って勉強し始めるとき、それ専用のブログを作ってそこに iPhone 開発の話だけ書くのはもったいない。 ID とかドメインとかを合わせてないのは最悪で、それぞれ全くの別人がやってることに見えてしまいます。あえて別人格を装いたいのでもない限り、同じ ID やドメインを使ったほうがいいし、それなら最初から分けずに一カ所だけを使ったほうが楽だし得るものも多いです。

ブログは最強の自己紹介ツールだ

これは積み上げていることが前提なのですが、自己紹介するときにブログは名刺の100倍役に立ちます。僕や僕の周囲だけかもしれませんが、名刺交換とかしてもぶっちゃけ顔も名前も覚えてもらえないんですよ。有名企業に勤めていたら、ぎりぎり「あの○○社の人ね」って記憶に残るくらい。でも、それはその人個人じゃなくて会社を覚えてもらってるだけなので、次に同じ人と会っても「あのときの」と思い出してはもらえません。人と会うたびにゼロから始めなきゃいけません。

でもブログ書いてると、「○○ブログのひと」と覚えてもらえます。ブログなら直接会わなくてもその人が普段何に興味を持っていてどんなことをしているかがわかるので、相手の中で「この人はこういう人なんだ」っていう人物像を作り上げてもらえます。そうやって「○○ブログの中のひと」っていうネット人格が一人歩きしはじめたらしめたもので、あとは直接会ったときに「それはわたしです!」と関連づけをすればいいだけ。他に何も自己紹介しなくても話が通じます。しかも、まず忘れられることはありません。

ちなみに、印象に残りやすくするためには、ブログの名前で目を引くのが一番てっとりばやいと思います。例えば僕のブログは「刺身☆ブーメランのはてなダイアリー」という名前ですが、「刺身」なんて言葉を使ってるブログはほとんどないので一発で印象に残ります。刺身という言葉を使い始めたのは全くの偶然なので、意図してやったわけではないのですが、結果としてたいしたことも書いてないのに「刺身」で覚えてもらえるようになりました。印象に残らないという意味で最悪なのは「日々の雑記」みたいなので、こういうブログはフィードリーダーで読んでるといつまでたっても「これ誰だっけ?」と首をかしげながら読むことになって人物像が形作れないですし、へたすると購読停止の憂き目にあいます。

ブログを書くことは自分自身との対話だ

ブログを書くときは、常に自分で書いてる内容を読んでもいます。主観的に「わたしはこう思う」と書いている一方で、それを客観的に読むこともできるわけで、これは自分自身と対話しているようなものです。こういうプロセスは自分の考えをまとめたり見直したりするのにとても有効だし、「考えて書いて読んでまた考える」というサイクルで自分の思考が鍛えられます。

僕はしょーもない tips などをよくブログにメモするのですが、ブログに書いたことは不思議と覚えがいいです。忘れてもあとで検索しやすいようにと思って書いているのですが、たぶん苦労しただとか楽しかっただとかの感情を思い出しながら、書き読みのサイクルをやっているので、記憶への定着が強いんだと思います。よく覚えられて、忘れても検索すれば探せて、自分の考えを整理できて、しかもそれを読んでくれる人に「ブログであーいうことを書いてる人」と認知してもらえる。明石家さんまじゃないですが、「書いてるだけで丸儲け」です。


改めて書いてみるとビジネス書みたいでうざいなぁ。でも、ブログを書いて損することなんてほとんどないのに、書いて得することはたくさんあるので、書いてみたらいいんじゃないかなぁと思います。

とはいえ、僕も「書いてると得することが多いみたいだから」って理由で書いてきたわけじゃないし、メリットあるのはわかっててもできないことはできないので (僕の場合、身体を動かすこと全般) 自分には合わないなと思ったら無理に続けず自分が楽しいことに時間を使えばいいと思います。楽しいことは続くし、続けてりゃ得意になって、得意だったら好きになるはずなので。