@kyanny's blog

人間は仮に地球に住まいを持っているだけで、 破壊する権利は与えられていない - レヴィ・ストロース 哲学者

Android 2.3.3 非root でテザリング (EasyTether と PdaNet)

HTC Desire HD (001HT) でテザリングを試した。以下、無保証の内容なので自己責任で(端末やコンピュータの動作がおかしくなったり高額のデータ通信料金を請求されても責任持てません) 2011/08/17 時点の情報です。

端末について

HTC Desire HD (001HT) Android 2.3.3 (2.2 から通常アップデート) ソフトバンク SIM で非root SIM ロック解除してない S-OFF もしてない。

母艦は MacBook Air mid2011 Mac OSX 10.7 Lion

EasyTether

https://market.android.com/details?id=com.mstream.easytether_polyclef&hl=ja

Android 非root でテザリングする定番アプリ。母艦には専用のドライバをインストールして USB テザリングで使う。無料版は https な URL に接続できないので有料版を買わざるを得ない。 $9.99 でライセンスのみ買って制限解除しても同じ。おれは素直にマーケットで有料版を買い直した。おれが買ったときは約 860 円だった。

初回起動時に母艦の OS を選ばされたりいろいろあるがこのセットアップウィザードはあとで見ることもできる。ドライバは Android 端末でダウンロードして母艦に転送(USB ケーブルで接続してリムーバブルディスクとしてマウントしてコピー)するか、配布先から直接ダウンロードする。 Mac OSX 用のリンクが2つあるけど違いがよくわからない(おれは上のを使った)

ドライバをインストールして母艦を再起動するとネットワーク環境設定に EasyTether という新しいネットワークインタフェースが追加される(再起動しないと出てこなかった)あと /System/Library/Extensions/EasyTetherUSBEthernet.kext というカーネル拡張がインストールされる(これは PdaNet と競合する。後述)

Android 端末側で EasyTether を起動し USB ケーブルで母艦と接続すると EasyTether ネットワークインタフェースが有効になりテザリングが始まる。母艦側では通常なにもする必要はない。 EasyTether アプリ側でテザリングの停止もできる。

名前に違わず easy なアプリ。日本語化されてないので英語の説明文をちゃんと読む必要はあるがはまりどころが少ないし操作手順も少なくてわかりやすいと思う。有料版を買わないと事実上インターネットが使えない(いまや Gmail も Facebook も Twitter も SSL 必須だ)のがネックだが、1000円弱払う価値はある (PdaNet なら無料で同等のことが可能だがそれでもこっちに金を払ったほうがいい)

PdaNet

https://market.android.com/details?id=com.pdanet&hl=ja

こちらもテザリング用の定番アプリ。非root で使える。母艦に新しいネットワークインタフェースを作るのは EasyTether と同様で、それに加えて接続用の常駐ソフトもインストールされる。こちらは無料版による制限などはない。

iPhone 用のアプリやドライバソフトなどもあるようで、正しいソフトを手に入れるのにやや苦労する。PdaNet Desktop for Mac のページから PdaNet for Android 用の母艦ソフトウェアを入手できる。これもインストール後再起動すると(こっちは再起動を促される)新しいネットワークインタフェースが追加される。

Android 端末側で PdaNet を起動して USB ケーブルで母艦と繋ぐと母艦の常駐ソフト(メニューバーにアイコンが出る)側で認識されるがこの時点ではまだテザリングしていない。常駐ソフトで connect するとテザリングが始まる。この操作はちょっと煩雑でいけてないと思う。常駐ソフトをメニューバーに表示しないオプションが見当たらなかったのも感じが悪い。おれのばあい connect しても Unable to open interface (e00002c5) のようなエラーメッセージが表示されてテザリングが始まらなかったが、 http://www.droidforums.net/forum/droid-x-general-discussions/66815-pdanet-dx-mac-3.html にあるとおり EasyTether がインストールした /System/Library/Extensions/EasyTetherUSBEthernet.kext というカーネル拡張を kextunload コマンドでアンロードしたら connect できるようになった(その後一度 rm -rf で EasyTetherUSBEthernet.kext ディレクトリ以下を削除した)ありがとう海外フォーラムのひと。

あと最初に Bluetooth テザリングを試したのだけどペアリングまではうまくいくがその後の設定がうまくできなかった。いまえ思えば上記のカーネル拡張の競合が原因だったのかもしれない。 Bluetooth 環境設定とネットワーク環境設定を行ったり来たりするし、 Bluetooth じたいをあまり使ったことがないので設定項目もどれを選べばいいかよくわからなかった(DUN とか PAN とかなんなの)ワイヤレスでできたらいいなと思ったけどそこは諦めた。

PdaNet は EasyTether だけでなく Eclipse + Android SDK とも競合してうまく動かない場合があるらしい(スクリーンショットを撮る機能と相性が悪いとか)なんとなく不安定な印象を受けたし、手広く展開しているぶんだけ環境全体が複雑化していて迷うことが多い。無料なのは悪いことじゃないし、テザリング中にデータ転送量が Android 端末側に表示されるなどいいところもあるが、 EasyTether の簡単さを知ってしまったらこちらを常用する気にはなれない。 PdaNet Desktop for Mac のアンインストールは Terminal.app を開いて $ ~/PdaNetUninstall.sh で可能。アンインストーラを提供してるのは好感が持てる、がホームディレクトリ直下に置くのはちょっと引くので差し引きゼロ。

結論

EasyTether の無料版を買ってテザリングを試してみて、うまくいって気に入ったら有料版を買い直すのが一番堅実かつ楽。どうしてもお金を払いたくないなら PdaNet で頑張ればいい、けど昼飯を2食くらいケチれば賄える金額なので時間とかストレスとかで損をするくらいならお金で解決したほうがいい。

テザリングの速度はソフトバンク回線の 3G Hi で下り 700 Kbps くらい出ていてふつうにインターネットを見るぶんには不自由しない感じ。なので外出先で非常時に回線を確保するのには十分役に立つと思う。気になる料金についてはまだ明細みてないのでよくわからないけど、常用する気はないしグレーなのは承知の上でやってるので多少請求されても構わないスタンス。不安なら Android 端末側にトラフィックモニター的なアプリを入れて通信料を監視するとか一定量以上使わないように制御するとか運用でカバーすればいいと思う。