@kyanny's blog

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住友生命 Vitality

vitality.sumitomolife.co.jp

生命保険の更新の時期が来て、スミセイの担当者から「新しいタイプの保険に切り替えると保険料の上昇を抑えられる」と提案されたので、いろいろあった末に切り替えた。

この「Vitality」という新しい保険は、南アフリカの保険会社が始めたものらしく、健康促進につながる活動をするとポイントが溜まって年間のポイント数に応じて保険料が増減する、というもの。運動したり健康的な生活習慣をしてると保険料が下がり、不健康な生活をしてると保険料が上がる。ポイントの計算はポータルサイトやスマホアプリでいろいろ入力したり、フィットネスデバイスと連動して歩数や心拍数が一定を超えるとポイント換算されたりする。

なかなか理にかなった仕組みのようだし、アプリでポイントがたまると聞いてやってみたくなったし、切り替えず更新したら保険料が高くなることは決まっていたので、どうせならと切り替えることにした。

切り替え(というか更新も)にあたって一つ問題があった。持病持ちなので審査が通らない可能性があった。実際、記憶では数年前に保険内容の組み換えをしたときも、もっと保証の厚いプランを申し込んだがスミセイから委託された健康状態を確認する担当者との面談を経て、希望のプランにはできなかったことがあった。今回は面談はなく、担当者が持参したタブレット端末でいろいろ申告した。

更新でも切り替えでも、本来の保険料に加えて特別料金を払えば可、という審査結果となり、特別料金による増額分は更新でも切り替えでも変わらず、切り替えたほうが保険料も(少なくとも初年度は)安くなるので、切り替えることにした。

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肝心の増額分については、担当者から審査結果の説明を聞いた際に口頭と筆記で知らされたものの、スミセイのポータルサイトや郵送されてきた保険証書に同封の契約内容には合計の金額しか載っておらず、増額分抜きの当初提案時の金額は提案資料に載っており、自分で計算して導かなくてはならなかった。このへんが、生命保険の契約のわかりづらさ、生保会社の説明のわかりづらさだと思う。

Vitality は、 Google Play ストアでのアプリのレビューが惨憺たるものだったので戦々恐々としていたが、思っていたよりスムーズに使えた。 Withings Health Mate の連携がアプリ(内ブラウザ)からだと無限ログインフォーム状態でうまくいかなかったのでデスクトップブラウザから実施したらうまくいった、とか(これは Health Mate 側が悪いケースだったと思う)。おそらく、アプリとかへのリテラシーが非常に低い層にもこの保険が売れているがゆえに、ちょっとしたトラブルを一切自力解決できず、クレームが多く書き込まれているという感じなのだろう。

ポイントはいろいろな方法で貯められるが、最もインパクトが大きいのは健康診断の結果を入力する(年一回)というもので、これだけで1万ポイントもらえて、保険料を維持できる。逆に日々の運動によるポイント数は微々たるもので、ぶっちゃけ保険料維持の観点からはあんまり意味ないともいえるけど、趣旨としては「ポイント数(と保険料の減額)をモチベーションとして健康的な生活を心がけることを後押しする」ということだと思うので、一応気にすることにした。

実際やってみるとなかなかおもしろくて、歩数も以前より意識するようになったし、それなら運動の記録とかもとってみたいとかいろいろ気持ちが盛り上がって、 Vitality の特典で GARMIN と POLAR のフィットネスデバイスが割引で買えるので GARMIN のを買った。これについては別記事で書く。 Vitality アプリの出来もなかなか良くて、クラッシュしたりしないし指紋認証でログインできて楽だし、ちょくちょくチェックしている。

Vitality をやってる人はけっこういるらしく、ブログや Twitter で検索するとアクティブにポイントためてリワード(スタバやローソンの無料コーヒー券)もらってる人がいたりする。かつてはとある歩数系アプリを使って多少 hack してる人とかもいたみたいだけど、皆さん概ね楽しんで取り組んでる様子。 Vitality の説明を受けて、資料を持ち帰って読んだとき、なんとなく理念みたいなものに良さを感じて、初めて保険というものに何かしら前向きな印象を抱いた。その印象は今の所まだ薄れておらず、おれもあんまり気張らずに日々の楽しみの一つとして取り組んでいこうと思う。


余談。スミセイの担当者が病気かなにかなのか、終始手が震えていて、薄暗いファミレスで申請のためにおれの健康診断の結果を入力するとき、持参したでかい住友生命保険外交員仕様のタブレットのカメラで撮影すると自動認識するタイプのアプリだったのだが、ぶれまくってまともに枠内に撮影できないし、うまくいっても暗すぎて文字がつぶれて判別されずエラーになるしでえらく時間がかかった。結局おれがしびれを切らして自分で撮った。あれはフォールバック手段として数値を手入力できる機能があるべきだと思う。