Markdown ファイルを GitHub Pages で公開すれば十分な静的ウェブサイトをわざわざ Node.js アプリケーションとして作ったり(フロントエンド・バックエンドともに)、WordPress で十分なブログのフロントエンドを React ベースのフレームワークで作ったり、そういうのは正直言って無駄な仕事だな、と思う。
必須の要件は"退屈な"テクノロジー・ソリューションで満たせるのは自明で、大抵は利用動向計測のためとかそれっぽい理由が添えられて正当化の根拠とされるが、そうやって計測したデータに基づいて継続的な改善が実行されているという話は聞かない。
人を雇いすぎで余ってるから無駄な仕事を作りだしてしまうのか、誰かが無駄な仕事を思いつくから人を増やしてしまうのか、つくづく不思議だ。
WordPress、あるいは CMS については、カスタマイズ要求に耐えかねて自作に走る、という動機はあり得る。が、日本ならともかく、アメリカって SaaS に業務を合わせる柔軟さがあるんじゃなかったの?無茶なカスタマイズは諦めて、できる範囲で無理なく運用するもんじゃないのか。
そういうのに限らず、自分で穴掘って埋める、みたいな仕事はそこらじゅうにあって、近づかずにいたいものだ。地味でも退屈でも、意味のある仕事、正しい価値を産む仕事をしたい。そうでなければ自分の時間を捧げていいはずがない。