@kyanny's blog

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「わからないことはまず AI に聞く」が全ての人にとって当たり前になった時代のカスタマーサポートが受ける質問とはどのようなものになるんだろう。

人々は AI を使役するのと同じようにカスタマーサポートを扱うのだろうか。見知らぬカスタマーサポート(人間)に対して「人間らしい」接し方を果たしてするのだろうか。おそらく顔が見えないであろう会話の相手が AI か人間かを区別・意識するのだろうか。意識させるために人間が対応するときはビデオ通話、のような差別化措置がとられたりするのだろうか。

AI の認識能力はあまり上がらず、上手く使うにはプロンプトエンジニアリングのようなテクニックが求められて、人々はそういう質問の仕方を身につけて、カスタマーサポートは説明的で情報量の多い冗長な質問を受けるのだろうか。AI にそういう長い質問を要約させるのだろうか。AI が認識できないほど支離滅裂な質問だけが人間のカスタマーサポートにエスカレーションされてくるのだろうか。

どういう世界になるのか、それを「中の人」として体験してみたい気持ちはある。それを見てみたいという好奇心で、カスタマーサポートの仕事を続けるのも興味深いだろうなとも思う。