自動車メーカーの関連会社がコネクテッドカーのシステムをクラウドに作ります、みたいな仕事の求人で Go とか TypeScript を使ってます、みたいなのを見かけるとちょっと不思議な気がして、もっと体制面で保守的に振ったチョイスをしなくて大丈夫なの?と思う。
体制面というのはズバリ開発人員の調達のことで、採用に限らず育成や外注も含む。おれの業界知識がアップデートできてないだけの可能性もあるが、Go プログラマを安定して供給し続けるのって採用・外注を軸にするならそんなに簡単じゃないのではないか。育成主体ならわかる気はする(社内研修とかの教育が効きそうな言語だと思うので)。
一方 TS は、人員の供給に不安はなさそうだが、質の問題が…人材プールが大きければ当たりも増えるという理屈はわからんでもないが、そんな博打みたいな採用はできないよなあ。まあフロントエンドは他に選択肢がない(あるが、まあ)ので仕方ない面はあるが。
保守的な体制作りに寄与しそうと思うのは、Java はもちろんだが C# も有望そうに思える。.NET はなんだかんだいっても一定数のユーザー(開発者)がいそうだし、フロントエンド(UI)まで含めて .NET で統一した作りもありえる(Web だとそうもいかないのかな)。開発者というのが、野良の個人というよりも会社単位でそこそこの数を見込めそうというのが大きい。ビジネスチャンスとしてそこで稼ごうとするプレーヤーがちゃんと一定存在する、存在できるようなエコシステムになっている。それはやはり Microsoft という後ろ盾があってこそ。育成・教育面でも、教材は十分あるし(リファレンス的なものが多く、ノウハウ系はやや弱そうな印象もあるが)、公式のトレーニングなど金を払えば一定の質の教育を受けられるというのもエンタープライズのビジネスユースではバカにできないと思う(やはりここも Microsoft が)。