チームが絶対うまくいく法の続き。コラボレーションのプロセスに参加させるべき人たちを四種類に分ける、という話のところを読みました。
- 決定権を持つ人 (社長とか)
- 阻止する人
- 決定の影響を受ける人 (社員とか)
- 問題の専門知識を持つ人 (コンサルタントとか)
こういう分け方をして、それぞれに当てはまる人たちの代表者をなるべく多く集めたほうがうまく行くよ、特に上のほうに上げた人たちほど欠けていると決定されても実行されずにうまく行かないよ、という話でした。
このうち二番めの「阻止する人」のことを「ワニ」と呼ぶそうで、この話が面白かった。大きな影響力を持つが破壊的な言動をとる人をワニになぞらえているのですが、「どんな組織にも、決定のプロセスに欠かせないほど重要だが一緒に働くのは御免被りたい人というのがいるものだ」と述べてあり、「彼らは最初は猛反発し、批判的な態度をとり激しい意見を述べるが、一度コラボレーションのプロセスに理解を示すと今度は熱烈な支持者となってくれる」といい、その理由は「彼らが気難しいのは、自分の意見が受け入れられていないという不満を感じているからで、彼らを阻害せず一緒に物事を進めていけば彼らは自分の意見を受け入れてもらえたと感じて満足する」からだそうです。
これを読んで、なるほどなあと思いました。誰だって仲間とうまくやっていきたいと思っているはずで、疎遠にされれば頑なにもなるよなあと。考えてみれば当たり前のことで、もし僕が「あいつはちょっとね・・・」なんて思われていて、会議でも飲み会でも声をかけてもらえずに孤立してしまっていたら、悲しい気持ちになるし意固地になってしまうだろうなあと。こういうことに気づけるので、ビジネス書、実用書を読むのは楽しいです。本来この本の想定読者はチームをどう率いていけば良いかで悩んでいるリーダーであるはずなので、僕が読んでもあまり実り多くはないはずなんですけどね。
- 作者: デイヴィッド・ストラウス,斎藤聖美
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 2004/03/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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