@kyanny's blog

キャンベルスープはいつも飲んでいたからね。毎日二十年間、同じランチを食べたものさ - アンディ・ウォーホル

「国家の罠」

今日は一日通院日だったので、往復の電車の中とか、治療中の時間で「国家の罠」を結構読み進めた。といっても今まで90ページ読めていたのが今日で300ページまで進んだくらい。550ページくらいある、結構分厚い文庫本。

ブログでライブドア事件のことを書いている人がいて、いわゆる「国策捜査」なのではないか、という見解を述べるとともにこの本を紹介していた(この本が国策捜査というものの実態の一部を知るきっかけになった、とかなんとか)。

あの事件が国策捜査であったか否か?には、個人的には興味がない。ただ、いわゆる国策捜査っていうものがどういうものなのかっていうのは知識として知ってみたいと思ったのと、「そういえば数年前に鈴木宗男氏がずいぶんテレビに出ていた時期があったなぁ。ムネオハウスとか、黒人?の秘書とか、何かとスキャンダラスだったことは印象に残っているけど、あの一連の騒動を通して俺が知ったことといえば、『ムネオハウスっていう、鈴木宗男とハウスミュージックをかけたダンスミュージックみたいなのが 2ch 界隈?で流行り、ついでにサザエハウスなんてものもできた』ってことくらいか・・・結局あの話ってなんだったんだろう」という素朴な疑問にちょうど答えてくれそうな本だな、と思った。

半分強読んでみて、だいたい事件前夜までの外務省とロシア外交、鈴木宗男氏、著者の周についての背景説明が終わり、いよいよ検察とのやり取りにさしかかってきた、といったあたり。あんまり期待せずに、「文庫だし、鞄の底に沈めておいて、メインで持ち歩いてる本を読む気にならないときのサブの暇つぶし用にしよう」と思って持ち歩いていたけど、案外面白い。著者の仕事が外交に関する情報収集・分析なので、なんとなくスパイっぽいかっこよさを感じているのかな、と思ったら文中で著者が誰かにすすめていた本の中に「スパイのためのハンドブック」があってちょっと笑えた。プロのスパイってわけじゃないけど、それに遠からずといった仕事をしてる人が、その仕事を説明するための参考文献としてあの冗談めかした本をあげる、っていうのは興味深かった。つまり、俺が今年の頭くらいに読んだときは、全然そういう「情報のプロならわかるエピソードの機微」に気づけていなかったということなんだろうな。

国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫)

国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫)

スパイのためのハンドブック (ハヤカワ文庫 NF 79)

スパイのためのハンドブック (ハヤカワ文庫 NF 79)