引っ越しまであと一週間。残りわずかなこの土地での暮らしを名残惜しむように、ここはというお店を再訪している。
昼は最寄り駅前のラーメン屋。駅から 10 数分歩いた病院の近くにある人気中華料理屋の息子が数年前に開店したスピンオフ的な店舗で、ラーメンの味付けはほぼ同じ。本家ともども好きな味だった。
その三日後に、今度は一人でもう一度来た（奥さんは友達とランチに出かけた）。ほんとにほんとの最後。
夜は二駅先の駅からけっこう歩いたところにある創作中華料理屋。駅からその店へ向かう途中にあるこれまた創作中華料理を出すバーで働いてた料理人が独立して開いたお店で、来週五周年を迎えるらしい。店主が独特のこだわりを持って経営しているお店で、店主との語らいも楽しみの一つだった。料理ももちろんとても美味しいし、値段もリーズナブル。ここには引っ越しの報告をしたいねということで訪問し、その旨を伝えると、「こういう仕事をしていると、よくきていたお客様があるときからふといらっしゃらなくなるのはよくあることで、何かしら事情があってのことだとは思うが『最後にいらしたとき、なにか失礼があっただろうか』と気になってしまうことも。なので、『引っ越しの報告をしていただけること』をお店を経営する上での KPI にしている。なので、教えてくれてありがとうございます」と、丁寧にお礼を言われてしまった。少ししんみりした。またいつか来たい。
お店の外観の写真を撮りそびれたのが惜しい。
