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久しぶりに一人で外をぶらぶらする時間があった。そういうとき、決まって「昔行った思い出の場所巡り」ばかりしてしまう。

渋谷の、昔勤めてた会社の近くとか、よく昼飯を食べに行った店の前とか、同僚たちと再会したエスニック料理屋とか、奥さんと初めてデートした日に立ち寄ったバー（があったはずのビルの前）とか、クラウドファンディングして何度か立ち寄った本屋（があったビル）とか、参加者としても主催者としても何度か利用したイベントスペース（があったビル）とか、知人が上京した際に食事に誘ってもらったいい感じの料理屋とか。

笹塚へも行った。これでもう何度目だろう。毎日のように通って遅い昼飯とコーヒーを飲んでいた狭くて薄暗い鬱蒼としたカフェは、前来た時と同じく閉まっていて入れなかったけど、どうやらまだ営業はしているらしくてほっとした。いつかまた、ちゃんとやってるときに来たい。Quipper のオフィスがあったビルにも行った。何年か前にレンタルスペースになってしまい、まだレンタルスペースのままだった。その他、街並みはだいたい以前の面影を残していた。

いつまでも昔の場所ばかり訪ねるなんてどんだけ感傷的なんだよと思うけど、なんだかんだいってあの頃が一番良かったから、そりゃ感傷的にもなるってもんだ。戻りたいと思うようないい思い出の過去なんて基本的にない人生だったけど、あの頃のことを思い出すと、戻れるなら戻りたいと思ってしまう。あの頃からやり直して、やり直したら、果たして未来はどうにか変わっただろうか？