@kyanny's blog

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リクルーターから某スタートアップのポジションを紹介するメール(Linkedin)が来た。サンフランシスコ発とかグローバルマーケットとか威勢のいい言葉が並んでいるけど(それをウリにしてる会社なのは前から知ってる)、こんな大口顧客がいますリストに載ってる社名が日本の会社ばかりで、何が from Silicon Valley だよと鼻で笑った。

そういうドメスティックマーケットを主戦場にしてる会社の言う「英語が社内公用語」もあまり信用してなくて、日本人は帰国子女しか採用しない縛りでもない限り、「平均よりは英語力が高い(が世界水準と比べるとかなり英語が下手)」な日本人比率が高まって、どこかのタイミングでスケールしなくなって「平均的な(=英語がほぼ全く喋れない)」日本人を雇いはじめて公用語もクソもなくなると思う。

それか日本人一人雇うごとに外国人を十人雇う、とかすれば圧倒的なマイノリティ状態が維持されるので「大多数の外国人に日本語学ばせるより少数の日本人が英語学ぶほうがコスパいいわ」となる余地はある。ただそれは単に外資企業のスタンダードに過ぎない。そして日本人が日本人を雇う限り、グローバルスタンダードを維持するのは難しいと思う。維持できるとしたらそれはもう日本人ではなくて「国際人」「地球人」あるいは単に「アメリカ人」なのだと思う。