@kyanny's blog

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たった1つの図でわかる! 図解経済学入門

「経済は需要曲線と供給曲線の図だけでだいたい説明できる」と豪語する割り切った本。たしかに一つの図のバリエーションだけで説明しきっているし、数式も一切出てこないのでとっつきやすくはあるが、ちょっと込み入った相関の話題になるとそれぞれの線の交わる点・線で囲われた範囲が何を表すかなどがややこしくなってきて直感的でなく、結局経済はよくわからない、難しいという印象に舞い戻ってしまった。図が単純で(簡単とは違う)著者もしきりに「こんなに簡単なのだ」というものだから、そんなに簡単なはずの話を理解できないおれはよほど頭が悪いのか…という気持ちになって、読んだけど真面目に理解する気が失せてしまった。頭が良くて単純な図を簡単に理解できる人にはいい本だと思う。見るだけじゃだめで自分で図を描いてみたりしないと理解できない類のものなのかもしれない。幾何学が(も)とても苦手なのでこういう図そのものに拒絶反応があるせいかもしれない。