金沢から長野県松本市のサンプロ アルウィン(サッカースタジアム)まで車で行くルートを調べたら、アプリによってルート検索の賢さや使い勝手に差があることがわかった。
そもそもどんなルートがあるかというと、
金沢からサンプロ アルウィン(長野県松本市)まで車で行く代表的なルートを3つご提案します。所要時間は交通状況により変わりますが、いずれも3.5〜4.5時間程度です。
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1. 北陸道→長野道ルート(最短・最速)
- • 【ルート概要】
- 北陸自動車道 → 上越JCT → 上信越道 → 更埴JCT → 長野自動車道 → 松本IC → サンプロアルウィン
- • 【距離】約230km
- • 【所要時間】約3時間30分〜4時間
- • 【特徴】高速道路中心のルートで、最もスムーズかつ安定。渋滞も比較的少なめ。
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2. 白馬経由ルート(景色重視)
- • 【ルート概要】
- 金沢 → 国道8号 → 糸魚川IC → 国道148号 → 白馬 → 大町 → 松本市街 → サンプロアルウィン
- • 【距離】約200km
- • 【所要時間】約4時間〜4時間30分
- • 【特徴】山間部を通るドライブコースで景色が美しい。特に白馬・安曇野エリアは見どころ多し。ただし冬季は積雪・凍結に注意。
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3. 飛騨高山経由ルート(中部縦断)
- • 【ルート概要】
- 金沢 → 国道41号 → 高山 → 国道158号 → 安房峠道路(有料) → 松本 → サンプロアルウィン
- • 【距離】約210km
- • 【所要時間】約4時間〜4時間30分
- • 【特徴】山越えのルートで風光明媚だが、道が細くカーブも多め。安房トンネル使用。観光を兼ねたい場合におすすめ。
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観光やドライブを楽しむなら2や3、高速でスムーズに行きたいなら1が無難です。 どの季節に行かれる予定ですか?雪の影響も考慮する必要があります。
とのことで、ここは1のルートで行きたい。これを踏まえて、代表的なアプリでルート検索した。
1のルートが出てこない場合は、高速経由であることを明示するために上信越道の新井PAを経由地に指定した。
Googleマップ
ルート検索結果にムラがある。1、2、3すべてのルートを一発で出すこともあれば、全然違うルートを出すことも。↓のスクリーンショットでは1も2も出なかった。
経由地を指定すると1のルートが出る。経由地から目的地までのルートの色が暗くて見づらい。経由地の追加方法もややわかりづらい。
経由地周辺のルートは、点線が謎だが(徒歩?)、ちゃんと高速に乗ったままのルートになっている。
ルート詳細は、一般道と高速の区別がわかりにくく、見づらいが、ストリートビューの写真が見れるのは予習しやすくて心強い。
ルートを保存できるが、経由地を含むルートは保存できない。中途半端。
Appleのマップ
一発で出るのは2と3で、細かいバリエーションはあるものの無難なルートを出してくる。
経由地の追加方法はとてもわかりやすい。経由地から目的地までのルート表示も見やすい。
経由地周辺のルート表示も完璧。
ルート詳細は情報量が少なく、各項目だけ見ても一般道と高速の区別がつかないが、道順通りに見ていくとアイコンでどの道を走るのかわかるようになっている。シンプルでごちゃごちゃしていないので、見やすくはある。
ルートは保存できない。履歴には経由地を含むルートが残るが、履歴を検索できないので使い勝手は悪い。
Yahoo!カーナビ
3と、富山経由で3に合流するルートを出す。
経由地の追加方法が初見だとわかりづらい(「経由地を追加できます」という文字のあたりをタップする)が、経由地追加 UI は使いやすい。ルートは見やすい。
経由地周辺のルートがおかしい。新井PAは新井スマートICと隣接している?せいだと思うが、一度高速を降りてまた乗り直すルートになってしまう。ここは明確に他のアプリに劣る。
ルート詳細は非常にわかりやすい。見やすさも情報量も申し分ない。完璧。
ルート検索結果は保存できないが、メニューの「登録済みのルート」から「ルートを作成」すると保存できる。機能の複雑さをうまく統合できていない印象。
moviLink
ルート検索結果はYahoo!カーナビと同じ。
経由地の追加方法は、普通。ルートは見やすい。
経由地周辺のルート表示は、Appleのマップ同様、完璧。
ルート詳細は簡潔でわかりやすいが、Yahoo!カーナビと比べると簡素で物足りない。
ルートは保存できるが、保存期間は一ヶ月。期限を過ぎると消えてしまう。なぜだ。
ドライブサポーター by NAVITIME
唯一、経由地なしで安定して1のルートを推奨ルートとして出してくる。さすがわかってる感がある。
経由地の追加方法もわかりやすく、高速道路上にポイントを設定するかどうかを選べるなど、高機能。ルートも見やすい。
経由地周辺のルート表示も完璧。
ルート詳細は、概要と詳細の二種類の表示がある。概要はルートの全体像把握に便利だし、詳細もアイコンの色で一般道か高速か判別できる工夫がなされていて、わかりやすい。
ルートの保存は有料プラン向けの機能なので、経由地を含むルートを保存できるかは未確認だが、おそらくできるだろう。
まとめ
ドライブサポーターの完成度の高さが際立つ。頭ひとつ抜けている。車載カーナビがなくてスマホアプリを日常的にナビとして使うなら有料プランに入って使う価値がありそう。
Appleのマップも使いやすく、よくまとまっている。奇しくも(無料の範囲内では)ルートを保存できないアプリが、ルート検索の使い勝手は良い、という結果。使いやすい=ルート検索やり直しにあまり手間がかからない、ともいえるので、保存できなくてもあまり気にならないかも(経由地の名称を忘れたときに調べ直すのは面倒だが)。
moviLink も悪くない。ドライブサポーターほど高機能ではなくAppleマップほど洗練されてもいないが、ルート検索に関してはどこをとっても平均点以上の優等生ではある。トヨタ純正ナビと実質同じ、という点もポイントで、トヨタやスバルの純正車載ナビを使う場合、moviLink で操作方法に慣れておくと実機でルート検索するとき多少有利かもしれない(もちろん UI は全然別モノだが、ルート検索の癖に慣れていると、どんなランドマークを経由地に指定すると望ましいルートを検索してくれる、みたいなノウハウを応用しやすいはず)。