力及ばず1-2で敗北。
金沢は DF 児島にかえて MF 石原がスタメン入り。小島も前節悪くなかったので、連戦を睨んで休ませるのか、松本が古巣の石原に凱旋させてやろうという心意気か。
前半10分くらいまでは金沢が両サイドの裏を取って攻めたが、松本にすぐに対応されて、前半途中からはパスの受け手がオフサイドを気にして走れないシーンが見受けられるようになった。裏のスペースを消されて速攻ができなくなり、時間をかけてサイドに深く入ってもなかを固められるのでクロスが通らず、といった展開。
二失点はいずれもカウンター気味に速攻を喰らった形。一失点目は GK 山ノ井が頑張ってコースを消したとは思うが、股を抜いた相手の技術が上だった。二失点目はサイドからグラウンダーのクロス一本、ディフェンス陣の戻りが間に合わなかった。前半のうちに追いついて折り返した後半開始早々に突き放されて、反撃ムードに水を刺されたのが痛かった。
金沢の一点はコーナーキックのクリアボールがフリーの DF 長倉の目の前に来たラッキーが大きかったが、ポジショニングが良かった面もあるし、しっかり足を振り切ったシュートも良かった。得点と同時に松本空港から飛び立ったジャンボジェットがスタジアム上空を飛んで、大迫力だった。金沢サポーターのボルテージも大盛り上がりだった。
金沢の出来も悪くなかったと思うが、松本が強かった。準備、対応、修正といった点で上回っていた。
初めて自走でアウェイ観戦に行った。金沢から松本まで高速で上越経由で、途中こまめに休憩を入れて片道四時間強。帰り道は腕や首がだいぶ疲れた。目もだいぶ疲れた。道路は渋滞もなく、スムーズに往復できた。最初は距離と時間が短い山道ルートを考えていたけど、高速で正解だった。
サンプロ アルウィンは一度は訪れてみたかったスタジアム。この日の観客の入りは半分強に過ぎなかったようだけど、緑一色に染まったゴール裏と大きな声援は圧巻だった。風もなく見事に晴れ渡った絶好のサッカー観戦日和で、試合は負けたが素晴らしい体験だった。
スタジアムから駐車場まで歩いている間に、何人もの松本サポーターから「お疲れ様でした、気をつけて帰ってください」と声をかけられた。こういうささやかな交流もアウェイ観戦の醍醐味なのだろう。
金沢は二連敗でホームに北九州を迎えることになった。八戸戦は相手ペースのまま終わってしまったが、この試合はお互いの良さを出しながらも力負けしてしまった感がある。連敗を食い止めて、上位に食らいつきたい。