@kyanny's blog

印刷は人間に対し市場を作り出し、国民軍を創設する方法も教えたのであった - マーシャル・マクルーハン「グーデンベルグの銀河系」

ヴィレッジバンガードにサブカルをみた

アルカディアを買いに大宮ロフトに寄ったら「ヴィレッジバンガード」という看板を発見。どこかで名前を見た覚えがあったので入ってみた。

入ってすぐに、あの「何がなんだかわからない空間」に違和感を感じた。一応「本屋」らしいのをあとで知ったが、「謎のおもちゃ屋」が第一印象だった。これのもっとしょぼくて田舎臭い*1店が地元にあったなあなんて思い出したりした。

そして、店内を見て回るにつれ、「こここそがオタクの敵とされる『サブカル』の空間ではないのか!?」という思いが沸き起こってきた。「タモリ倶楽部で使われてるあの曲のCD*2」の裏には小島真由美、JAZZの名盤(らしきもの)、アートっぽい作品集、カメラ、自殺や死体などの悪趣味なアングラ本、そしてクイックジャパン!

あまりにごちゃごちゃしすぎていてめまいがしてくるような空間全体に漂うのは「オシャレ」な空気。入り口すぐのところに山積みになっていた「スーパーマリオブラザーズ」のジオラマキットのようなものとファミコンコントローラー型アラームクロックも、「レトロなゲームのアイテムってオシャレ!」というムードを押し付けてきて居心地が悪い。隣に積んであった「高橋名人物語」とかいう2000円の分厚い漫画*3ですらオシャレアイテムとして置かれているんだなあと思うと「オシャレ圧力」ってすさまじいのだなと改めて感じた。

商品を眺めるだけでいっぱいいっぱいで客層を観察するほど余裕が無かったのだが、ごくごく普通の人たちが面白くてオシャレなものを探しにきているといった印象だった。マジになろうとせずさりげなさを強調するあたりもサブカルらしい。そしてみうらじゅんの本も大量においてあった。やっぱり彼はサブカルだったんだ!こういう場にあるととても納得できた。

「サブカル空間」に足を踏み入れたことはいい経験になった。やっぱり俺はオタク気質だ。あの空間は息が詰まるよ・・・。すごく頑張らないといけない雰囲気があった。ゲーセンやパソコンショップのようにはリラックスできない。ああいうところに足しげく通っていたら、「オシャレなセンスに溢れてなくちゃ」という同調圧力みたいなものですごくストレスがたまってしまいそう。こころがゆがんでしまう。でも、「30分以内にこの店の中で一番笑えるアイテムを見つけるゲーム」の舞台に使うなら最高のステージだと思った。

*1:精一杯頑張ってアイダホ州、みたいな

*2:買ったんだけどさ・・・

*3:ちょうど国語辞典みたいなサイズだった