@kyanny's blog

革命は金銭ではない - 孫文

ある看護師さんとの会話

僕は持病があるので、月一くらいで病院に行っています。何ヶ月に一回か検査のために採血をすることがあり、また以前すこし長期間の入院をしていた頃は毎週のように採血をされていたので、普通の人よりも注射器の針を刺された経験が豊富です。

経験が豊富で何かいいことがあるかといわれると特にいいことはなかったのですが、看護師さんによって針を刺す技術にかなりの差があることがわかってきました。要するに刺されるとき痛いか痛くないか、という話なんですが、個人的な経験からいうと「より多く針を刺す機会があった人ほど血管に針を通すのが上手い」と感じていました。

これは、入院中もっとも上手かった看護師さんが元循環器科の人で(ちなみに僕は消化器科に入院していました)なぜ上手なのかを聞くと「循環器科では手術で血管に針を通すことも多いし、年をとって血管が細くなったおじいさんから血をとるには技術がいるから鍛えられた」と言っていました。

次に上手かったのは外来診療で医師の補助をしているベテランの看護師さんで、これは年季のなせる技だと思います。次が採血室の技師さんで、こちらも毎日血をとるのが仕事なので専門家はやはり上手いんだな、と思っていました。

ところが、この前胃腸・消化器の個人医院に行って血をとられたとき、そこの看護師さんが信じられないくらいの腕前の持ち主で、思わず「すごく上手いですね、何科で働いていたんですか?」と聞いてしまいました。するとさらに意外な答えがかえってきました。

看護師さん曰く、「私、血を抜くのが好きなんですよ。針とどっちが太いか、ってくらいの血管に刺すのがすごく楽しいんです。血を見るのも好きだし。ホラー映画とかは苦手なんですけど。温かい血が好きなんです。変態なんでw」と。最後の一言を聞いたとき、ひょっとしてこの人は吸血鬼か何かじゃないだろうなとドキッとしましたが、こんな分野の仕事でも「好きこそものの上手なれ」ということばは当てはまるのだなあとしきりに感心してしまいました。

どんなことであっても、好きだからこそ長く続けられるし、ずっとやっていれば上達もする。上手くなれば楽しいからより好きになる、というポジティブなサイクルは成り立つんだなあと思いました。自分が今やっていること、やりたいと思っていることも、ポジティブなサイクルにうまくのせていけるといいなと思いました。