@kyanny's blog

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免疫抑制剤と再生不良性貧血について少し調べた

今日また病院でレミケードの点滴をしてきて、以前として CRP が 4.1 と高いままなので、主治医の判断で免疫抑制剤を内服することになった。そのとき、「300 人に一人くらい『当たる』んだよ。再生不良性貧血になることがある」と言われた。

再生不良性貧血って白血病のことだっけ?白血病って血液のがんで死ぬんだよね?だったら嫌だなー 300 分の一の確率で死ぬクジは引きたくないぞ、とか思いつつ、でも主治医の判断には全幅の信頼を寄せているのでハイ飲みますって感じで、帰ったらその辺自分でも調べてみようかな、と思っていてさっき調べたので軽くまとめる。

再生不良性貧血ってのは白血病とは違う病気のようだ。赤血球とか白血球とか血小板とかの数が少なくなる病気で、免疫抑制剤で治療できるものらしい。これもクローン病と同じく特定疾患に指定されている。 Wikipedia によると 1993 年時点で 5,000 人ちょい患者がいたらしい。少ない。レアポケモンだ。何パーセントかが白血病を発症したりするらしい。

免疫抑制剤の副作用で発症する病気を治すのに免疫抑制剤を使うの???と、よくわかんなくなったので免疫抑制剤についても少し調べた。種類がいろいろあって副作用も様々だからそういうこともあり得るのだろうな、ということはわかった。

こうやってたまに病気や薬のことを調べるのは、自分の病気や病気と共にある人生について意識する機会になるので良い。俺って実は結構ヤッカイな病気を患っているんだよな、ってことを定期的に再確認していかないと、薬を飲んだり通院したり点滴打ったりすることが全部ただの日常になってしまって、病人意識がどんどん薄れてしまう。病人意識がないと結局は面倒臭くなって薬を飲まなくなったり通院しなくなったりして死にかけたりするので、病人意識はほどほどに必要だ。

ついでに白血病についても少し調べてみたら、不治の病っていうイメージが根強いけど最近では昔より存命率とか治癒率が高くなっているらしい。でも四割死亡。四割て。野球の打者でいったら一億円プレーヤー、ていうかイチロー級だよな。未だかなりの高確率ってことだ。自分がもし白血病になったとしたら、クローン病だとわかったときのように、また価値観が一変してしまうのだろうなあ。

この前書いた、仕事がつまんなくて未来に希望が持てません!みたいな話は超どうでも良くなってしまうことだろう。なんのかんの言いつつも俺は五年後自分が生きてるという前提の上で希望だの絶望だのという妄想を語っている。死んでる可能性もゼロじゃないと理屈ではわかる、とはいえリアリティがないから無視している。けど、医学的見地に基づいてお前が一年以内に死ぬ可能性は四割ですとか宣告されたら、五年後生きてないことを前提にいろいろ考えるようになるのだろうな。

たまにはこうやって、自分の死について思いをはせるのも悪くないと思った。視点を変えてものごとを見ると、違った感じ方ができていい刺激になる。