@kyanny's blog

My life. Opinions are my own.

仕事とお金に関する自分の価値観に不安を感じている。見通しが甘いんだろうな、という認識はあるのだけど、もしかして自分で思っているよりはるかに危険でとてもじゃないけどサバイバルしていけないくらいヤバイんじゃないだろうか、とはいってもそうそう簡単に価値観は変えられないし・・・という、悩み。

例によって、特定の企業における出来事とかとは関係ない、おれのなかで一般化された認識についての話です。年齢も年齢だし、人並みに考えているんですよーという、ごくごくありふれた話。

例えばおれが何年か会社勤めをしていて給料(ないし賃金)があがらないとする。このときおれは以下のように原因を分析して今後の行動を決定しようとする。

  • 同僚らに比べておれのほうが能力が低い場合
    • 能力が低いのだから昇給しなくて当たり前である
    • よりいっそう努力して能力向上すれば解決しそうだが、一般に能力が高いひとほど努力しているし学習効率もよいので、たとえおれがいろんなものを犠牲にして努力したとしても、短期的には能力差を克服できる見込みは低いと思われる
    • その場にとどまっていても昇給する見込みは低いので、(働く環境の能力水準を落としてでも)もっと自分を高く買ってくれる(文字通り、高値をつけてくれる)ところへ移るべきである
  • 同僚らに比べておれのほうが能力が高い場合
    • 何らかの理由で能力を正当に評価されていないと思われる
    • そもそも能力の優劣が評価に結びついていない(年功序列や、役職のみで待遇に差がつけられ、同じ役職ならば能力差や経験は一切考慮されない場合)
    • 評価がわかれていて、最終的な昇給などの結果に結びつかない
      • 評価の仕組みそのものがおれにとって不利なので、仕組みが変わらない限り昇給する見込みはなく、おれにとって好都合な評価の仕組みがあるところへ移るべきである
    • 「よくやっている」的な人間による評価はされているが、余分に払う金がないなど金銭面の理由で昇給しない
      • 儲からないことには昇給する見込みはないので、儲かる仕事を探すべきである

改めて考えてみてちょっとショックだったのが、この中には、ふつう多くのひとが真っ先に考えるであろう「頑張って出世する」みたいな考え方がない。そういわれてみるとたしかにおれは自分が出世して部下をもって、みたいなのをぜんぜんイメージできない。まったくリアリティがない。なので経路はどうあれ次いこう、みたいな結論になっており、それが通用するだけの腕があるならそれでも構わないんだろうけども、正直そこまで自信ない(し、たぶん現実はもっと厳しい評価が下されることだろう)とすると次が見つからない可能性も十分すぎるほどありえるわけで、そうなっちゃうともう袋小路というか、待遇に不満はあるけどどうにもならないのでしがみつくしかない、という働き方をせざるを得なくなってしまう。それはかなりつらい。想像しただけで泣きたくなってきた。耐えられなくて引きこもる自分の姿が目に浮かぶ。とかいってる場合じゃないのでバッドエンドを避けなければいけない。でもどうやって?

できればお金のことはあんまり考えずに生きていきたい、しかしお金がなければ生きていけないので考えないわけにはいかない。家族がいればなおさらだ。でも、家族のためにお金を稼がなきゃいけないのがマストなのでどんな仕事でも歯を食いしばってやるんだ、という価値観は、正直いって、おれには合わない。耐えられる気がしない。ので、そこまできつくない仕事で、そこまで貧乏じゃない生活を送れるように、生き残っていかなきゃならないんだけどどのへんを着地点として見極めればよいかの見通しが立たないので不安だ、という。

会社というものをあまり信用していなくて、おれという個人の寿命とおれが雇われる会社という法人の寿命のどちらが長いか予想するとおれの圧勝だろうと思うので、ある会社で上にのぼりつめるというモデルは成り立たないじゃん、と考える(おれより寿命が長そうな大きな会社に勤められるようなひとは、そういう切符を持ってるんだから活かせばいいと思うけど、おれは経歴からいってそういうところへ勤めるのはもう難しいと思うし、そんな会社だっていつ潰れるかわからんじゃないかという思いも強い)だからといってノマド的に振る舞えるかというとそこまで自分の腕に自信が持てなくて(二回目)やっぱりどうにかして自分にとって有利な(仕事が楽しく、待遇が良く、居心地が良い)環境を提供してくれる会社に雇われ続けるようにしなきゃならない。

いろいろ書いたけど、こういう風に書く作業は考えを整理できるし、自分と向き合える貴重な時間なので楽しい。いまお通夜みたいな顔してるけど楽しい。