Quipper には約 20 名ほどの Developer がいる(Software Engineer + Designer をあわせて Developer と呼んでいる)。この夏から、おおまかなトピックごとにチームをわけて、毎月チーム間でメンバーをシャッフルしている。
GitHub flow に従うこと、のような基本的な決まりは Developer 全員に共通しているが、それより細かいレベルでどのような開発手法を取り入れるかはチームの裁量に任せられている。が、自然とどのチームも daily standup (スクラムでいう朝会)をやるようになった。
どのチームも複数拠点のメンバーからなるので朝会での公用語は英語だ。 Skype でビデオチャットをするチームもあれば、 HipChat でテキストチャットをするチームもある。朝会といいつつ、時差の関係で夕会になってしまうチームもある。
今月のシャッフルで参加し始めたチームは Developer と Product Owner が全員で Skype ビデオチャットをしている(日本とフィリピンの二拠点)。数回経験してみて、いままでやってきた朝会に比べて無駄が少ないことに気づいた。
フィリピン人はともかく、多くの日本人メンバーは英語がものすごくできるわけではない。必要なことは言えるし意思の疎通もできるが、込み入った話をするには心もとない。それがかえって、話が脱線してミーティングが長引くのを抑制しているようだ。
短時間で実のある朝会を維持できる一方で、日本人同士が日本語で喋る便利さを痛感する。情報伝達の質・量ともに桁違いなので、ついついオフラインの「分科会」に頼りたくなるが、それは日本人以外に伝わらないだけでなくリモートの日本人にも伝わらないので良いことではない。
透明性と信頼感を維持するためには、 in person でやり取りした内容をちゃんとチーム全員が見られる場所にまとめる、ということをコツコツやっていくしかない。当たり前のことを手抜きせずやる。これができなくなったとき、規模にかかわらず組織は大企業病に罹るのかもしれない。