「エンジニアは技術力よりその発揮度が大事だ」みたいなのは分かるし僕もそっち寄りだけど、そういう御託が関係ないくらいの圧倒的な技術力を持っている人はいて、そういうのを僕は「武力」と呼んでいる。
— songmu (@songmu) March 4, 2019
ソフトウェア開発者の本分はソフトウェアを開発することで、ソフトウェア開発において必要なことはいろいろあるだろうけど一番大事なのはコードを書いてソフトウェアを作れることだ。だからソフトウェア開発者は原則としてソフトウェアを作る能力=技術力で評価されるべきだと思う。
ソフトウェア開発者は全員、武将だともいえる。武将は戦うことが本分であるのだから、なにはともあれ武力がないと話にならない。現実には、いくら高武力といえど呂布はちょっと、とか、高武力高知力の関羽とか趙雲がいいんだけど、ということも多々あるだろうけど、低武力で良いということはありえない。
「エンジニアは技術力だけではダメ、◯◯も必要」という論調がうさんくさいと思うのは、一見して武力+αの話をしているように見せかけて実は「武力は(相対的には)重要ではない」という主張を巧妙に織り交ぜてくるやつが紛れ込んでいることと、そういう輩の中にさらに「もはや武力で敵わなくなってきているし今から武力を磨いて競る気もないが、椅子から蹴落とされたくはないのでゲームのルールを自分が有利になるように変えようとしてるやつ」がいると思っていて、おれはそういうずるい奴らのことが許せない。
そんなことをいってるおれ自身の武力は人生のピーク時点でもせいぜい10点満点中5か6くらいで、純粋に武力で勝負が決まる世の中だったらとっくに斬られていてソフトウェア開発者を続けてはいられなかっただろうけど、ならば弱者は弱者らしく斬られて散るべきだとも思う。しかし現実世界はそんなに純粋ではなく、なんなら自分もその濁りのおかげで生きながらえてる身なのだと思うと、腐海の瘴気の中でしか生きられない蟲のようで、哀れでもあり、汚らわしくもある。