FastEver の開発元が作った Outputter という Twitter クライアントアプリがある。Twitter で浪費する時間を減らしたくて使い始めた。
このアプリのコンセプトは「受信者ではなく発信者でありたい人のためのアプリ」だと理解している。タイムラインやトレンドを眺めて時間を浪費したくない・情報の消費者ではありたくない人の、とはいえ情報発信はしたいしそれへの反応も確認したい*1、というニッチなニーズに応えるのがこのアプリだ。
さすが FastEver の開発元だけあって、ユーザー体験が緻密に設計されていると思う。驚いたのは、徹底して「時間を浪費する動線」が潰されていること。タイムラインやトレンドを表示する画面が無いのは当然として、メンション一覧で他のユーザーのアイコンをタップしてもプロフィール画面は表示できないし、自分のツイートについた「いいね」や RT の数は確認できても「誰が」までは確認できない。フォロー・フォロワーの一覧も表示できない。唯一、ツイート本文内の URL だけは（アプリ内ブラウザで）表示できるが、ツイート本文内の @ユーザー名 はタップしても無反応。ここまでやるかと感心した。
FastEver ゆずりの「起動後即投稿可能」なファーストビューも割り切っていて素晴らしい。そしていまどきのアプリとは思えない画面数の少なさ。ユーザーインターフェイスの要素を必要最低限まで削った結果、開発元のロゴ・クレジットすら表示されない。偏執的だ。これと比べたら Instagram なんてドン・キホーテの店内かと思うくらい混沌としていると思う。
*1:けど双方向のやりとりでも必要以上に時間を浪費したくなくて、どちらかといえば言いたいことを言いっぱなしで済ませたい
