@kyanny's blog

My thoughts, my life. Views/opinions are my own.

夢日記

オフィスというか雑誌の編集部のような雑然とした大きな部屋で働いている。時計は 23 時を回っている。時間が時間なので人影はまばらで、おれを含めて四、五人といったところか。おれはパソコンに向かって一生懸命何かを書いている。一区切りついたところで時計を見ると 25 時を回っている。25 時だって?いつの間に二時間も経ったんだろう。もう電車もないし、歩いて帰るしかない。

おれは帰り支度を始める。机の上のゴミを片付けなければ。流しには他の人たちが放置していったカップラーメンの容器がいくつもある。ついでに片していくか。多少遅くなったって構やしない、どうせ電車はもうないのだ。カップラーメンの容器やら何やらを両手に抱えて自席を離れるそのとき、机の隅に別のカップラーメンの容器を見つけてしまった。まだスープが残っていて、ふやけた麺も見える。参ったな、一体いつのだ?他人のゴミの後始末をする気が一気に失せる。

誰かが「次のマネージャーは、いま仕切ってるあの人じゃなくて I さんになるらしいよ」と話しているのが聞こえる。おれに言ってるのか?I さんだって?何年か前におれが雇った人だ。マネージャーの仕事はあまり好きでないといって転職したんじゃなかったっけ。いつの間にか立場が逆転してしまったのか。彼はなかなか腕が立つ人だ。

校舎と校舎の間のちょっとした通路みたいなところを歩いている。雪が降って数センチ積もったあとで、シャーベット状になった茶色い水たまりがあって歩きづらい。隣で上級管理職の S さんが、君の能力は買っている、とかいずれは技術戦略を任せたいと思っている、とか話している。おれは間に受けず、警戒している。この人の言うことはあまり信用できない。リップサービスなのが見え見えだ。I さんはどうしたんだろう?


おれは疲れているんだと思う。身体がなんとなくだるいし、気持ちも落ち込んでいる。小説を読みたい気分だ。落ち込むと小説を読みたくなる。殺風景だったり不条理だったりする、冷たくて荒涼とした文章を。心がそういうものを求めている。疲れているときはいつもこうだ。まだいいほうで、もっと悪化して気持ちが塞ぎ込むことが続くと、ソースコードをノートに手で模写したり、非生産的なことに没頭して無作為な時間を過ごすようになる。そこまでいってないだけまだマシだ。あれは悲しいものだ。