@kyanny's blog

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副業、割に合わなそうだけどなんとなく気になって暇なときたまにクラウドソーシングのサイトを眺めたりする。地雷臭のする案件が多く感じる。まあまともな発注じゃないからそんな場所で探してるのだろうという気もする。そんなのにも何人とか何十人とか応募してて驚く。

たいていはものすごく曖昧でスコープが広い、広狩り続けそうな募集だが、たまに具体的で多少まともな要件のものもある。そういうのに限ってスクレイピングとか、内容としてはグレーな感じだったりして、たぶん発注側もテンプレ化したノウハウが流通してるのだろう。

まれに業務改善支援のためのシステム構築、みたいなのもあって、どういう業態かはなんだかよくわからないが課題がいくぶんはっきりしてるので依頼内容も具体的だったりする。IT とは縁遠くて人力で頑張る業界の仕事だが経営者にセンス?があるとシステムを導入して効率化しようという発想に至るのかもしれない。

逆に、そういう独自のシステム化の案件がぽつぽつと出てくる業態は DX の余地があり、実績も出ているのでシステム業者目線では見込みがある市場だといえるかもしれない。もしその業種に特化したバーチカル SaaS のプレイヤーがいなかったらブルーオーシャンの可能性がある。ニッチすぎてある程度の規模以上の企業はうまみが少なくて参入できない、とかはありうる。

しかし既存サービスがあるのにそれを使わずクラウドソーシングに発注してる場合、逆に定番ツールを見つけられない・活用できないくらい発注者がダメか、SaaS の費用をケチって相場より低く発注しようとしてるか、などのリスク要素もある。こういう視点で分析するのはまあ、大して面白くもないけど、何も考えずに眺めるよりはいいかもしれない。