健康診断で胃カメラを飲んだ。約三年ぶり。
年度内に健康診断を受ける必要があるが、去年も受けた医療機関は予約がかなり混雑していて、年齢的に?胃カメラの検査が必須なこともあり年度内はキャンセルが出ているこの日この時間しか空きがなかった(おまけに、5歳刻みで補助金が出るオプション検査つきだと時間の関係でその予約枠では収まらず、健診じたい受けられないというので、実質無料で受けられる検査をパスするはめになった。まあ健診の費用は会社の経費精算でカバーできるのでどっちにしろ実質無料なのに変わりはないのだが)。
前回、鎮静剤を入れて口から飲んだがかなり楽そうだった記録があるので今回も当然そうするつもりだったが、鎮静剤を使うとその日は車の運転ができない。しかし運転する用事があったため、仕方なく「口からより楽(なので鎮静剤不要)」という触れ込みの経鼻を希望した。鼻からの胃カメラは未体験だったはずだが、あの過酷な小腸造影の検査で鼻から管を入れた経験はあるし、昔は睡眠中にポンプでエレンタールを入れるために毎晩鼻から細い管を入れていたわけで、辛さは未知数だがトライする余地はあると(後ろ向きに)判断した。
いざやってみると、鎮静剤なしの経口と比べれば幾分マシなものの、辛かった。カメラを入れる前に、どちらの鼻のほうが通りが良いか確かめるために細い管を通して確かめるのだが、その時点でもうオエーとなってしまい、いざカメラを入れていく段ではもうずっとオエーオエー。手慣れた感じの中年看護師も鼻からでここまでの反応は意外だったのか若干引き気味に「あらあら」と言いながら、肩をトントン叩いたり背中をさすったり「飲み込まない、(唾液は下に)流しちゃいましょう、ゆっくり呼吸して」などとフォローに終始。周囲に時計がなくて時間がわからなかったが、10分から15分程度だったろうか。両鼻は麻酔(キシロカイン)のせいで感覚がおかしい状態のまま鼻水が出るし、喉も結局少し痛いし(経鼻の場合、喉のキシロカイン麻酔は直接やらないので)、大変な思いをした。
やはり胃カメラは、どこから入れようが鎮静剤を使うに限る。鎮静剤なしの胃カメラは二度とするものか、と心に誓った。
検査結果は、逆流性食道炎あり、あと十二指腸にいくつか潰瘍?の兆候のようなものが認められる、という所見。逆流性食道炎は、いつだったか指摘された記憶があるし(前回の胃カメラだろう)、長年処方されていたラベプラゾールを飲まなくなって食後に胸焼けするようになったのもあり、やはり薬を飲んだほうがよさそう。クローン病のほうの主治医に相談すれば再開できるので、話がスムーズに進むように健診結果に書いてもらうことに。それよりも潰瘍?のほうが重要で、おれは何年にも渡って幾度も消化器官の検査を繰り返した結果「大腸型クローン病」という結論になっており、大腸以外にクローン病の潰瘍は発生しないであろう、ということになっている。しかしもしここにきて十二指腸にもクローン病の潰瘍ができているということになると、だいぶ話が変わってくる。この情報は主治医に伝える必要があるので、これも健診結果に書いてもらうのに加えて該当箇所を撮影した胃カメラの写真も添えてもらうことにした。「印刷なので画質は悪い」と念を押されたが、おれの経験上、消化器科の医者は他院の検査結果をデータで丸ごともらおうが信用せず自分で入れたカメラで見たがるものなので、もし主治医が要確認と判断すれば否応なしにもう一度胃カメラを飲むことになるはずで(まあ今の主治医は違うような気もするが。長年世話になった最初の主治医なら間違いなく、その日に胃カメラ飲んでいけと言い放っただろう)、写真の画質など大した問題ではない。
結果は数週間で自宅に郵送される。会社にコピーを提出して、費用を経費精算して、クローン病の主治医とかかりつけ医の診察時に結果を見せたら、今年度はおしまい。
来年度は、今回教わった裏技?を使って今年の3/1以降に同じところで早めに予約を取るか、家の近所の病院で受けるか、迷い中。今回近所の病院で受けたかったのだが、「まだやっていなくて、4月以降からはじめるんです」と意味のわからないことを言われて無理だった(じゃあなんで協会けんぽの健診実施医療機関一覧にすでに載っているんだよ)。経鼻が十分耐えられるほど楽だったら今回と同じ場所で同じメニューで予約するのが楽なのだが(ここは車で行きたい距離なので)、鎮静剤ありきなら運転なしでも往復しやすい近場のほうが理にかなっている。まあなんにせよしばらく健診のことなど考えたくもないが、受ける時期を早めたいのもある。年末年始になってから動き出して、予約が取れない、年度末までに受けられない、と焦るのは余計にイライラがつのるので。