
1-1。試合開始直後に先制したが、リードを広げられず後半追いつかれた。
開始1分で簡単に先制したが、前半の真ん中くらいまでは相手を圧倒して攻め続けた。しかしなかなかフィニッシュまでいけず、崩しきれない、という印象だった。
FW 大澤がボールを持って切り込むシーンが多く見られた。シーズン序盤のように良さを出せるようになってきた。MF 加藤が右シャドーに入るようになってから大澤が左シャドー、MF 西谷和樹が左ウイングバックとポジションを一つずつ左にずらしてプレーする布陣になってきたが、和希とのコンビネーションがうまくワークしている印象。
時間が経過するにつれて高知にボールを持たれる時間も増えたが、前半はそこまで危なげもなく無失点で終えた。しかし後半に入ってから高知はギアを上げてきて、金沢はそれに対応できるだけのパワーを出せない。試合経過を見直すと、高知は後半開始時に一人替え、20分後にも二人替えていた。金沢は25分に二人、35分に一人替えたが、選手交代のタイミングがやや遅く、後手に回った感はある。
後半残り20分くらいは、フレッシュな選手も入ったものの全体的に疲労が明らかで、プレーの質もみるみる落ちていた。90分ハードワークし続ける MF 西谷優希ですらパスの精度が落ちていたり、ボールに伸ばした脚が届かなかったりするシーンが何度も見られたので、暑さもかなり体力を奪ったのかもしれない。気候は高知の選手たちのほうが慣れていたはずで、後半にパワーを出してくるのもホームアドバンテージを活かした戦術だったのかもしれない。
先制点の時間帯があまりにも早すぎて、気持ちを緩めずプレーし続けるには残り時間が長すぎた、というのもあったかもしれない。後半途中から勝点1でもいい、という考えがよぎり、無意識にちからをセーブしてしまった、最後にパワーを振り絞れなかった、というふうに見えた。
三連勝とはいかなかったが、負けなかった。守備は粘り強くなったし、攻撃もスピードがあり中央からも攻めるようになったぶん、怖さが出てきた。チャンスをあまり多く作れていないこと、ストライカーの決定力が物足りないこと、特に FW パトリックの出場時間が短く、ゴールもうまれていないことが大きな課題だと思うが、悪くなっている感じはしない。次節は今シーズン絶好調の八戸をホームに迎えての、ラブライブコラボ。ライバーの皆さんに、サッカーのライブ(試合)も面白いんですよというところを見せられるか。