「非モテは基礎体力づくりからやらないと勝ち負けまでもっていけない」という言及。
http://piro.sakura.ne.jp/latest/2005/07.html#d29-A8B59B3C-1
自分が変わろう、かっこよくなろう、とする理由が、「女の子にモテたい」であることが、童貞騎士道精神に反してしまって「女の子をだしに使うなんて失礼だ!」っていって自分の意識を束縛してしまうんじゃないか、っていう話。なるほど。その過剰な、女性崇拝といっていい姿勢が、自信のなさの裏返しだとしたら、非モテはそれほどまでに自信を失っているということだ。
童貞騎士っていう言葉そのものについての言及も。
えー? なんかキモワードを作ってもっともらしい理由をつけて見下ろそうとしてる時点で純な恋愛とは真逆を突っ走ってるよなぁ、とか思ったり。というか、言葉はたしかに大切だけど、言葉だけじゃ恋愛は語れないしなあ。
これは、「童貞騎士」という言葉をどんな立場の人が使うかによってずいぶん意味が変わってくると思う。見下した意味を持つのか、救いになるのか。差が出ると思う。
たとえば、「ヤラハタ」という言葉がある。非モテ・童貞諸兄は当然ご存知だろうが、「やらず(の|に)二十歳」の略で、二十歳を超えても童貞である様子・またそのような人をさす言葉で、蔑みや嘲笑を伴って使われる。
この言葉を100人切りのカリスマホストが使ったらそれはそれはひどいことになるだろうが、逆にこの言葉があるからこそ、10代の童貞の中には、「俺はヤラハタではないんだ」と安心できる人もいると思うのだ。まあ、逃げ口上の中に、わかりやすい言葉があったほうが便利だよねっていうこと。
童貞騎士も同じで、「これは騎士道精神である!」と言い切ってしまえば、理論武装とまではいかなくとも、自己肯定の材料にはなる。いままでは「コミュニケーション不全」とかってネガティブに受け止めてしまっていたところを、「女性を大切に思うあまり、ちょっとシャイになってるだけだ」という風に解釈を変えることもできる。ただの言葉遊びであっても、その言葉が誰かの心に届くこともあると思う。
肝心なタイトル部分のことを書き忘れてた。男オタクの脳内の女フォルダは「他人」「親族」「彼女」しかないっていう話と童貞騎士の話が繋がりそうだと思って考えていて、童貞騎士精神にのっとると、「女友達=彼女予備軍」という見方をしてしまい、「女の子をスペアパーツ扱いするなんてけしからん!」と騎士道精神に反してしまい、結果「他人」と「彼女」の間を埋めるポジションが不在になってしまうのではないか、と思った。
こういう、流行り廃りの激しい「ローカル語」が出てきたときに、それについていろんな解釈があり、その解釈に基づいたさまざまな意見が飛び交うのは面白いことだと思う。まあ無駄話っちゃあ無駄話かもしれないけど、「思考」するための材料がいっぱいあるのは幸せなことだからいいんじゃないかと思う。
俺はサークルクラッシャーの話のときにぐうの音も出ないほど言い負けて今でも読み返すと顔から火が出るくらい恥ずかしいけど、こういうのもまあそのうちよき思い出になるのかなあとか思っている。はてなダイアリーは本にもできるし(それこそ髪の毛が燃えてしまいそうだが)
なので、こういうオモシロワードを創り出すセンス溢れる人たちには、どんどん創っていってもらって、「はてなダイアリーはオモシロワードで日本のブログシーンをリードする」とか言われるくらいになったらギャラリーは面白いのでよいと思います!