@kyanny's blog

印刷は人間に対し市場を作り出し、国民軍を創設する方法も教えたのであった - マーシャル・マクルーハン「グーデンベルグの銀河系」

世界統一ランキングには参加せず自分がコミッショナーとなって場を作るのもアリ

ネットによっていきなり世界統一ランキングに放り込まれると努力するモチベーションを持ちにくくなるを読んで。

トラックバックした記事も読んでみたが、すでにあるランキングに参加することを前提として、「いかにモチベーションを保てるようにシステム面の工夫をこらすか」っていうほうに焦点がいっているんだな。

で、話の腰を折るやつが一人くらいいてもいいと思うので、前提から変えてみる。

すでにあるランキングに参加せず、自分がコミッショナーとなって新しい場を作ってしまい、そこのトップとして君臨し続ける、というのはどうだろう。これは、童貞必携の書である「D.T.」の著者、みうらじゅんが「みうらじゅん×伊集院光 童貞インタビュー」で明かしている手法だ。


みうら とにかく何でもいいから一番になることだよ。もうエロトランプ一番持ってるとかでもいいから。一番だって言われると自信がつくんだ。そこでモテそうな趣味を選んでも絶対勝てないんだよ、みんなやってるから。もうしょうがないから、カスみたいなくじ引いといて、そこで一番になれば、いつか自分の所にルーレットが回ってくるんじゃないかって思うけどな。
(中略)

みうら そうだね、俺は結構荒らしたつもりだから、これからやるならそれ以外のことをやらなきゃ。俺、小学校の四年の時にそれに気付いたんだ。「怪獣じゃダメだ」って。怪獣はみんな好きだったから、そうなると金持ちが勝つんだよ。俺もう、怪獣の名前とか体重とか全部言えたけど、新しいキネ旬の本とか全部買ってもらってるヤツには勝てないんだ。それでむなしいなって思って無理矢理仏像に転向したんだ、きっとそれはわざとなんだよね。当時、小学生で仏像好きなんて俺しかいなかったから、みんなキチガイだって目で見てたけど、俺はすごい得意満面で嬉しかったね。初めて自信をつけたような気がしたから。誰も知らないことをずっとやってれば「好きよみうらくん!」って言ってくれる人がいつか現れるって幻想は常に抱いてたよ。今みんなフィギュアとか買うけど、そんなん絶対買っちゃダメだよ。金持ちが勝つんだもん。

ただしこれは全国統一ランキングで上を目指すよりもっと厳しい道だ。オリジナリティがなければジャンル作成はできないし、作っても誰からも注目されないまま終わるかもしれない。評価システムが整ってないことをやり始めるわけで、努力が一切無駄になる危険性が大いにある。全国統一ランキングなら、栄光の一位には永遠に手が届かなくとも、25,765番から25,665番に100位アップすれば、公平に評価を受けられる。

まあ、既存のルールに自分を当てはめることが苦痛でたまらない、という人は、自分が王様になれる場所を作ってしまうっていう逆転の発想もあるよ、ってことを知っておいて損はないと思う。

・・・しかし、そこまで「待ち」一辺倒だと、運がなければ本当に悲惨なことにもなるんだよなあ。そこまでの根性があれば全国統一ランキングでもそこそこいけるんじゃないか。