@kyanny's blog

My life. Opinions are my own.

元・非モテが結婚してみて思うこと

むかしは言いたいことがたくさんあった。最後に思いの丈をぶつけてやろうと心に決めていた。なのに、今はもう書けない。言葉が出てこない。いまのおれの言葉はむかしのおれには届かない。おれはもう、むかしのおれとはわかりあえない存在になってしまった。

だから、むかしのおれが心の底から軽蔑していた連中と同じようなことをしないためにも、したり顔で偉そうなことを言うのはよそう。そうでなければむかしのおれが救われない。それに、むかしのおれは絶対に納得しないだろうけど、おれはいまでもあの頃の感情を忘れてはいないんだよ。あの頃おれが感じていたものは紛れもなくリアルだったんだ。

グングニル

そいつは酷い どこまでも胡散臭くて 安っぽい宝の地図
でも人によっちゃ それ自体が宝物
「こいつは 凄い財宝の在り処なんだ」
信じ切った彼もとうとう その真偽を確かめる旅に出るとする

誰もが口々に彼を罵った 「デタラメの地図に眼が眩んでる」って

容易く 人一人を値踏みしやがって
世界の神ですら 彼を笑う権利なんて持たないのに

そいつは酷い出来映えだが
こつこつ地道に作り上げた 自前の船 彼にとっちゃ記念すべき最初の武器
荷物を積み別れを告げ 朝焼けの海に帆を張った
堪えきれず掲げた拳 響き渡る鬨の声
そいつは酷い どこまでも胡散臭くて安っぽい宝の地図
でも誰にだって それ自体が宝物
ホントにでかい 誰もが耳疑うような夢物語でも
信じきった人によっちゃ 自伝に成り得るだろう

誰もが遠ざかる 船を呪いだした
「願わくば 高波よ悪魔となれ」

容易く 覚悟の前に立ちはだかりやがって
夢の終わりは 彼が拳を下げた時だけ

死に際の騎士 その手にグングニル
狙ったモノは 必ず貫く

誰もがその手を 気付けば振っていた
黄金の海原を走る 船に向けて
自ら その手で破り捨てた 地図の切れ端を探して 拾い集め出した

容易く 自分自身を値踏みしやがって
世界の神ですら 君を笑おうとも 俺は決して笑わない
船は今 嵐の真ん中で
世界の神ですら それを救う権利を欲しがるのに