@kyanny's blog

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最近趣味の開発がマイブームになってる。ストレスなく楽しめてるのは Codespaces のおかげが大きい。

限られた時間(とやる気)で趣味の開発をするとき、開発環境のセットアップと、それがうまく行かないときのトラブルシュートに一番気を削がれる。

Codespaces なら基本的にボタンを数クリックするだけで即開発(コーディング)を始められる環境が手に入る。Ruby のインストールで数分待つ、みたいなことは(少なくとも最初からは)しなくて済む。

VS Code から接続することで、非力なマシンをある程度補える。ブラウザからも使えるが、やはり操作性にやや難があることがあるのと、非力なマシンはブラウザの動作も遅いので、下手にブラウザ内でコーディングやデバッグなどしようものならかえって体験は悪化する。VS Code は多少もっさりしつつも比較的マシに動いてくれる。

さらに、ここはあんまり調べられてないが、開発環境 = VS Code の設定や拡張機能のインストール状況なども含めてすべてリモートの Codespaces 環境内に存在する?ので、ローカル側は一切汚れないし、リポジトリごと・Codespaces インスタンスごとに独立した開発環境を持てるのはなかなかエポックメイキングだと感じた。もちろん Vagrant などを駆使して似たようなことはできるだろうが、管理の手間と体験のスムーズさに大きな違いがある。

VS Code はどうしても Emacs を使うときほどテキパキと高速に効率よく操作できないなあというのが気になってしまって乗り換えは何度か暗礁に乗り上げていたが、徹底的にカスタマイズした開発環境からプロジェクトごとにリポジトリを切り替える、という従来の発想から真逆の、開発環境というのは使い捨てで、なのでカスタマイズを引き継ぎ持ち回ったりせず、必要に応じて最低限の拡張を都度やるだけで済ます、という考え方をするなら、初期状態で十分いろいろ整っていて拡張機能のインストールも安定して楽にできる VS Code を「使い捨て開発環境で束の間使い、一緒に使い捨てるエディタ」とみるとだいぶアリな気がしてきた。