@kyanny's blog

My thoughts, my life. Views/opinions are my own.

地震から一夜明けて

金沢市内にある義母の家で親戚らとおせち料理を囲んでいたときに地震が起きた。幸い、物が少し落ちる程度の被害で済んだ。兼六園付近なのでさすがにここまで津波は来ないという判断なのか、誰も高台へ逃げようとは言わなかった。

揺れが落ち着いたタイミングで親戚は帰宅、おれたちも自宅へ。自宅は鉄骨マンションなのでさすがに頑丈なようで、こちらも物が少し落ちる程度の被害。猫二匹も無事だった。仕事部屋のモニターが机から落ちてなくてよかった。駐車場の車もたぶん無事。

義母の家は古い民家で耐震に不安がある(のでリフォームを計画していたところだった)。過去の大地震を踏まえると同じ規模の揺れがまたある確率は高く、万一のことを考えると義母を一人にしておくのは不安なので飼い猫ともども自宅に避難してもらうことにした。元旦早々の疎開。

義母の飼い猫はもともと妻が東京で拾って保護した猫で、猫エイズのキャリアなので我が家の飼い猫たちとは隔離が必要。東京での住まいには三匹飼うスペースもなく、義母に飼ってもらうことを見越しての保護だった。そんな事情があるので、おれの仕事部屋を片付けてスペースをつくり、義母と猫が寝泊まりする場所にした。ドア付きの個室なので猫の脱走・侵入に強い。エアコンを買って設置してあってよかった。

義母の家は風呂沸かしに灯油を使う。家の外にタンクがあるが、地震後外に出ると灯油の臭いがした。結果的に、向かいの家の中で灯油のポリタンクが倒れてこぼれていたことがわかり、おそらく義母の家には問題なさそうではあったが、義母の家ではしばらく灯油もガスも使わないほうが安全そう。昨日の夜のうちにガスの元栓も閉めてきた。

自宅に引き上げてからも何度か少し揺れを感じたが、耐震の建物らしいゆっくりした横揺れで、安心感があった。あまり高層階でないのも幸い。夜に近くのコンビニへ買い出しに行ったが、元旦なこともありおにぎり・サンドイッチなどは全滅。しかし同じ考えの人で客足は多かった。ペットボトルのお茶とカップ麺を買っておいた。夜の間は救急のサイレンがしょっちゅう鳴っていた。

夜は地震関連のニュースを見たりしていつも通り夜更かししてしまった。布団が二組しかないのでおれはこたつで寝た。朝、妻が起きて朝ごはんを用意して三人で軽く食べ、義母が食べ物や手荷物を取りに行ったのを迎えに行き(荷物持ち)、外を歩いていたらヘリコプターの飛ぶ音がひっきりなしに聞こえた。空を見上げると大きなプロペラが二つあり、おそらく自衛隊の輸送ヘリがどこかから能登のほうへ向かうのだろう。

帰宅後、布団で寝てる三毛猫にそっと添い寝してたらキジトラも入ってきて、夕方まで寝た。いまは地震から 24 時間以上経過して明らかになってきた各地の被害状況をニュースで見てる。昨日の時点では津波の被害は明らかになっていなかったが、ひどい状況のようだ。輪島の火事も。見附島の形が変わったというニュースもショックだ。見に行きたいと思っていたので。妻の友人は「次に大きな地震があったら崩れるかも」と言ってたが、その通りになった。

一週間くらいは大きな地震がある可能性が高いという話なので、少なくともその期間は義母に疎開生活を続けてもらうつもり。その後のことは悩ましいが、義母の家の耐震工事とリフォームを待ったなしで進める。ただ、こういう状況なのですぐ話を進めてもいつになるかわからない。