@kyanny's blog

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金沢スタジアムオープニングマッチ ツエーゲン金沢🆚カターレ富山 #zweigen

金沢ゴーゴーカレースタジアムのこけら落としであるプレシーズンマッチを観戦してきた。

初めての場所だったし人も大勢いてそわそわしてしまって、思ったよりも写真を撮ってなくて、ろくな写真がなかった。まあ、今年何度も来るつもりなのでもっとゆっくり撮れるときに撮ろうと思ったのもあるが、あれほどの晴天はそうそうないかもと思うともったいなかったかも。

駐車券は売り切れてたので金沢駅まで歩いてシャトルバスに乗った。乗車時間は 15 分くらい?座れなくて立ってたけど、まあどうということはないくらい。スタジアム付近でバスと乗用車が事故ってたようで警察が来てた。次回以降、車で行くときは気をつけないと。

スタジアムはもちろん新しくてピカピカ。トイレは見なかったけど、設備はもろもろばっちりな感じ。メインスタンドの S 席だったが、椅子もまあ十分快適。ドリンクホルダーつきで便利。あと、なんといってもフィールドが近くてよい。視力の悪いおれでも(メガネをかけて 0.8 くらいで)自陣側にいる選手の背番号はしっかり見えるくらい。スタジアム内から見る景観もよい。

試合は、1-4 で完敗。富山の前評判など特に事前情報を仕入れずに来たが、ここまで差がつくとは予想してなかった。2-2 でドローくらいが落とし所になるのでは、くらいに思っていた。ただ、大差で負けるのもやむなし、という感じはあった。

FOOTBALL TODAY KANAZAWA の記事を読んでると、今年はキャンプ中からコミュニケーション、声出し声かけの大事さを監督も選手も強調しているようだった。その声が、試合開始時点からずっと富山に負けていた。最初こそ金沢の選手も声が出ていたが、点を取られてからは声が出なくなった。ここは残念な点だった。富山は後半まで声が出ていた。背番号 25 の選手が特に身振り手振りも含めてよくコミュニケーションをとっていたように見えた。

声でいうと、観客の声も金沢は富山に負けていたと思う。おれはホーム寄りのメイン席に座っていてホーム側ゴール裏のほうがアウェイ側ゴール裏より近く、またホーム側ゴール裏は屋根付きなので声が反響して大きく聞こえやすいという話でもあったのだが、屋根無し吹きさらしの富山サポーターの声が同じくらい、なんなら少し大きくすら聞こえた。ここはメインスタンドでほとんど声を出さずじまいだった自分にも反省点はあって、やっぱりゴール裏に行けばよかったかなと思った(もらった割引チケットがメインスタンド席しか選べなかった)。

試合内容に戻ると、見ていて面白いと感じる部分もあった。おれは去年の夏以降、負けがこんでいた時期からツエーゲンのサッカーを見始めたので、よかった頃を知らない。なので、失点ばかりで点を取れず、なにもさせてもらえないまま負ける試合との比較になるが、まず後ろから前へボールを蹴り入れて展開するプレーが多く見られたのはよかった。おれは細かくつなぐパスサッカーよりもロングボールを入れるほうが好きで、それはフィールドを広く使うからボールを追う視点が大きく移動して視覚的に楽しいからで(逆に細かいパスを多用するのは遠巻きには動きが少なくて何してるかよくわからなくてつまらない)、そういうのは去年は全然見られなかったので今年は見てて面白そうという印象だった。

あと、これはフィールドが近いおかげもあるけど、センターバックが最終ラインの上げ下げやパスのだし先なのか空きスペースなのかわからないけど指差ししながらボールを持ってる選手に指示だししてるのがよく見えたりして、これもフォーメーションの動きを想像しながら見たりするのが面白かった。

個人技でいうと、前半に嶋田がセンターサークル付近の左サイドから逆サイドに早めの浮き球を入れて展開したシーンと、後半に梶浦が左から中央へドリブルで切れ込んでいくシーンが印象的だった。梶浦はブルーのスパイクを履いてて識別しやすかったのもあり、割と注目して見ていたが、前後左右によく動いていて、攻守に中心的な役割を果たしていく期待が持てた。マリソンも、PK をしっかり決めたことも含めて、点が取れるフォワードの雰囲気を感じた。

逆にぱっとしなかったのは大山と畑尾(今年の推し選手の一人)で、前半にセンターバックの裏に入れられたロングボールに畑尾が足を出すもクリアどころか相手選手の足元に落とす形になってしまい、あわや一点、という危ないシーンもあった。隣にいた山本がカバーしてクリアしたからよかったものの、あれはヒヤッとした。

全体的に、とにかく当たりに弱かった印象。センターバックも、他のポジションも、浮き球の競り合いにはことごとく負けていたし、足元のボールも、なんか二、三人でゴチャッとするとだいたい後ろを抜かれるか潰されるかして取られるシーンが多かった。三点目?も梶浦が潰されて、ディフェンスがカバーしにいく前にフリーになったところで綺麗に決められた。

後半の選手交代後は全然いいところがなく、見ていて面白いプレーもなく、去年の負け試合のような、何もできずただ時間が過ぎていく感じだった。四点目のあと、まだ試合中だけど帰るお客さんもいて、この出来じゃあ仕方ないよな、帰りの駐車場も混むだろうし、と少し悲しい気持ちになった。

FOOTBALL TODAY KANAZAWA の記事によると新加入の西谷は(優しそうな顔とは裏腹に)かなり当たりが激しいプレースタイルの選手らしいので、彼がアンカー・ボランチの位置に入ったときどんなふうになるのか、リーグ戦で見てみたい。その場合、梶浦とポジションがかぶるのか、オープニングマッチの後半のように梶浦が中央に上がる形になるのか、そのへんも含めて、今回出なかった選手のプレーも早く見てみたい。