@kyanny's blog

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Macbook を半年使ってみた感想

年末なので今年の六月から Macbook を使った感想を書いてみる。なお、 Macbook を使う前の環境は IBM ThinkPad X40 (Windows XP Pro/Ubuntu Linux/Kubuntu Linux/Gentoo Linux) → IBM ThinkPad X30 (Gentoo Linux) という風に移り変わっていったので、それらの環境と比べてどうだったか、という感想が主になると思う。

キーボードについて

最大の懸念点は Macbook のキーボードだった。 ThinkPad 厨でありトラックポイント厨であった自分にとって、 ThinkPad のキーボードじゃないものに慣れるかどうかはかなりの賭けで、ずっと躊躇していたが液晶パネルが割れて使用不能になったので四の五のいっていられなくなりついに乗り換えた。

乗り換えてみての感想は、けっこういけるじゃん、と好印象だった。軽くて薄くてペチペチしすぎるけど、使えないことはない。配列もまぁそこそこ、ソフトウェア側でいくつかキーをリマップしたりして十分実用にたえるようになった。

最近キートップがはがれてきていて、耐久性には難があるのかなと思う。

ディスプレイについて

素晴らしい、けどオフィスで仕事するときは天井の蛍光灯の光がうつりこんでしまってちょっと目に優しくない。あとグレアっていうのか、液晶パネルじたいに光沢があるのでギラギラして目に優しくない、輝度もかなり明るめベースっぽいようで目に優しくない。でも色はとても綺麗。写真や動画などマルチメディアはもう ThinkPad では見る気になれないなと思った。

大きさと重さについて

ThinkPad はあのサイズのノート PC にしては相当重い部類に入るので重さはあまり重要視していなかったけど、 1kg の差は大きい。体調の悪いときは鞄がとても重く感じる。あともっと誤算だったのは、 13 inch とかいう微妙なサイズのせいでまともなバッグが全然売ってない。ノート PC を運ぶときの体感の重さはバッグの善し悪しで 500g くらいは余裕でひっくり返せると思う。ので、 Macbook 専用のバッグが少ないのは悲しむべきことだ。 EasternShape Forca のもうちょっと大きいサイズが発売されればいいんだけど、なかなかそんな気配もないのでたぶん永遠にバッグ問題は解決しないだろうし、 Macbook は運びづらいという点で相当のマイナスポイントがあるままだ。

Mac OSX の UNIX 環境について

一長一短だなと思った。 cygwin だの mingw だの VMWare だの coLinux だのを入れなくても #!/usr/bin/perl とかスクリプトを書き始められる、実行できるのはとても良いことで、 Windows XP のときとは比べものにならない。けれど、 mod_perl をうまく動かすために MacPorts の Perl を使わないといけなかったり、なんかあと一歩、いやあと二歩くらいのところで足りずに、手間がかかってイライラさせられることが多い印象がある。全部 MacPorts にするとか、統一すれば迷いも減るのだろうけど、そうすると OS X である必要あんまりなくね?となってしまう。

あと個人的にあまり良くなかった点として、 Linux を入れていたときは、ディストリビューションがややマニアックなものだったせいもあり、何をするにもあれやこれやインストールして、でも出来ず試行錯誤して、という手順を踏んでいたものが、 OS X になってからはそういう不満をほとんど感じなくなってしまって、試行錯誤して何か新しい雑学を学ぶ機会を失ってしまった。不思議なもので、そういう無駄な努力(もちろん自分自身にとっては決して無駄じゃないのだけど傍目には無駄にしか見えない)をしなくなると、本来やらなくてはならない仕事に関わる勉強だとか、そういう無駄ではない努力(傍目にも比較的無駄そうに見えない)すらあんまりしなくなってしまった。ありものでいいや、っていう感じで、チャレンジ欲が減退したというか。そういう点で、やや人柱っぽい環境に身を置いたほうが自分には合っているのかもな、と思った。

Mac OSX のルックアンドフィールについて

見た目が綺麗なのって素晴らしいことだよなーとつくづく思う。 iTunes とか iPhoto とか、使ってて不満を感じることがない。音楽再生ソフトならああいうもの、写真管理ソフトならああいうもの、と納得できてしまう。もっと良い別のソフトウェアを探そうという気にならない、させない。それはたぶん iTunes や iPhoto がとても優れているってことであり、かつ最高ではないにせよあれで十分と思わせるだけの全体との調和とか、ルックアンドフィールが統一されていてしかもかっこいい、ってのにつきるんだと思う。なんというか、 GNOME 使ってるときとか、そりゃどのソフトウェアだってみんな同じウィンドウの枠なんだけど、どうも枠をなるべく見たくないと思わせるようなアレであって、うーん。あとブラウザとかいくつか使ってみても、やっぱり Safari が一番しっくりくる見た目、質感なのはさすがだ。

総評

コンピュータにあまり詳しくない知人にもしコンピュータの購入を相談されたら Mac しか薦めないと思う。信者みたいだけど、「もし買って損したと思うことがあったら俺が買い取るから、いっぺん買って使ってみろ」って言うと思う。そういう人の使い方なら絶対満足するはず。外観も、内観も、ソフトウェアも。

自分でも、プライベート用では今後たぶんずっと Mac を買うだろうなと思う。普通にインターネットをみて写真を転送して YouTube とニコニコ動画をみて音楽聞いて、っていう使い方なら何の不満も感じずにずっといけるはず、と思わせてくれる。

でも、仕事場で主にプログラムを書くため用に次の一台を買うのなら、 Mac は選ばないだろうなと思う。 Mac というか OS X を選ばない。 Mac のハードウェアはコストパフォーマンスに優れている(要するに、質が良くて安い)と思っているのでいい買い物なんだけど、ついてきた OS X を Linux で上書きするのはなんか忍びない(のと、枯れてないハードウェアだろうからトラブルが多そう)から、もうちょっとぼろいふつうの PC をデュアルブートとかどうとか、ごちゃごちゃ使った方がいいかもなと思う。