@kyanny's blog

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2024 J3 第38節 ⚽️ツエーゲン金沢🆚奈良クラブ #zweigen

1-0 で勝利。後半アディショナルタイムに勝ち越して今シーズンを勝利で締めくくった。

試合内容は良くなかった。前半 20 分くらいまでは押し気味だったが、その後は相手にボールを持たれる時間も多かったし、何度も中央へのパスを通されて奈良の 19 番がエリア内で GK 上田と一対一、という大ピンチがあった。DF 井上や DF 長峰の体を張ったディフェンス、そして相手のミスに助けられた。DF 平と周囲の連携も悪く、相手に高い位置で奪われることも何度かあった。ディフェンスラインから上田へのバックパスも危なっかしいかった。しかし、畑尾が最後に豪快なシュートをゴール上に突き刺して勝ちをもぎ取った。内容は悪いが結果を出した。今シーズンの金沢には珍しい展開の試合だった。

ワントップの FW は杉浦が先発だったが、後半途中から入った FW 田口が FW 大谷と入れ替わって右シャドーの位置でプレーしたり、ボランチのあたりまで下がって受けたりと、普段よりもポジショニングに幅があったが、そういう繋ぐプレーも悪くなかった。ただ、今日はゴール前で持ってもシュートを狙わずパスを選択することが多く、やや積極性を欠いていたのは物足りなかった。後半アディショナルタイムにヒートアップして相手選手ともどもイエローカードをもらったのは、まあ行儀が良いとはいえないけど、熱さが見られて個人的にはいいぞもっとやれと思った。

試合後にはセレモニーがあった。陽も落ちて寒かったし、スピーチの内容も明るくはなかったので、正直いって勝利の興奮に水を差す格好になってしまった気がする。試合終了後に選手が挨拶する時間も遅くなり、一緒に喜ぶという感じにはならなかった。最後、コールリーダーが和田 GM に声をかけて GM からゴール裏のサポーターに話があった。最上段にいたので内容はよく聞こえなかった。サポーターが辛口の横断幕を掲げたりクラブに対話を要求するのを快く思わないファンもいるのは理解できる。おれも基本的には「ファン・サポーターはどこまでいってもただの客であってクラブと対等な立場ではない、そこの線引きを忘れてはいけない」というスタンスだが、ホームのみならずあちこちのアウェイにも出かけて常に熱く応援してきたコールリーダーには、要求する資格があると思う。最後の最後、今月いっぱいでツエーゲン金沢を退職するスタッフの灰田さちさんへのエールと横断幕メッセージ、灰田さんからの挨拶もあり、これが一番セレモニー感があって良かった。

これにてツエーゲン金沢の 2024 シーズンは終わった。一年での昇格は叶わなかった。シーズン後半は大失速し、プレーオフにも進めなかった。結果には不満の残るシーズンだったといえる。しかし最終節の前日、クラブは伊藤彰監督の来シーズン続投を発表した。おれは続投に大賛成だし、当然の選択だと思っているけど(ここで替えたらまさにこの一年を棒に振ることになる)、来シーズンこそは真価が問われることになる。チーム編成からもフルに参加できるという点では監督の考えるベストのチーム作りができる初年度でもあり、一切の言い訳ができないシーズンになる。個人的には、伊藤彰監督体制下での J2 昇格は三ヵ年計画(二年目プレーオフ、三年目昇格)が現実的なラインかなと思っているけど、そんな甘いファン・サポーターはいないと思うので監督・コーチ陣には「三年目はない」という覚悟で臨んで欲しい。

今日はまた新しいグッズのガチャがあって、奥さんはゲンゾーを当てると意気込んでいた。二回回して、なんと二回目で見事ゲンゾーを引き当てていた。「今日は勝てる気がする!」と喜んでいたらその通りになった。運を使い果たしたのでなくてよかった。もう一つは今シーズンおそらく公式戦で一度も出場なしの MF ペク・インファンだった。

最近ゴール裏で一緒に観戦しているイギリス人のツエーゲンサポーターが友達を連れてきていて、偶然にも彼のファーストネームが MF 熊谷アンドリューと同じだった。アンドリューのチャントがよほど面白く聴こえたのか、二人にバカウケしていた。

今シーズンの観戦を通じての総括は、また別に書く予定。