仕事をしていて、図で説明したくなることがある。いくつかの方法を試してきたけど、無印良品の「再生紙らくがき帳」にペンで書くのが一番やりやすい。
これのいいところはとにかく安いことで、ペラペラの薄い紙に書いてはめくり書いては破り取り、書きながら考えをまとめたり表現の仕方を工夫したりできる。
手元の紙に手書きするのは圧倒的に速いのも魅力だ。 Keynote や Cacoo でデジタルデータとして作り込むのは入力インターフェースに難があって作業時間が桁違いに遅い。
しかし紙なので、書き損じたものを破り取るとき、なんとなく環境のことをないがしろにしている気分になって後ろめたさを感じる。紙質の問題で消しゴムをかけたりフリクションで書いた線を消したりするのも難しい(紙が薄くて弱いので破れたりたるんだりしてしまう)。
そこで電子メモパッドを買ってみた。 Amazon のサイバーマンデーセールで 1500 円くらいだった。
10 インチは iPad と同じくらいとのことだが、 B5 サイズ相当でもあるので「再生紙らくがき帳」と同じような感覚で使える。
スタイラスペンが本体に収納できて便利だが、線の色はけっこう薄めの灰色という感じで、商品ページのような明るいグリーンとは程遠い。あとけっこう筆圧を強めに描かないといけないが、筆圧を強めても線が一定以上は太くならず、図にちょっと細かい文字を書き込んだりしやすいのは良い。
描いたものをデータとして転送したりはできないので、カメラで撮影するしかない。
意外に蛍光灯の光に弱く、描いてる最中もけっこう光が反射して見づらいし、写真を撮るときはかなり苦労した。そして Evernote Scannable のようなドキュメント撮影アプリにもうまく認識されないので、描いたものを直接シェアしづらい。
消しゴム機能も無いので、少しでも書き損じたら全部消去して最初から描き直さないといけない。これは紙もペンによっては似たようなものだが、不思議と紙の場合は塗りつぶして続きを描いてもあまり気にならないのに、電子メモパッドだとやり直さないと気になる。資源を無駄にしない安心感がそうさせるのかもしれない。
結論、電子メモパッドで納得行くまで描き直して、仕上がったものを「再生紙らくがき帳」に模写して清書とし、それを Scannable で撮影したものをシェアする、というのがベストかもしれない。