@kyanny's blog

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「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」を読んだ

街の洋品店はなぜ潰れないのか?を読んで、興味が出たので買ってみた。

さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 (光文社新書)

さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 (光文社新書)

最近、本を読んでいて「おっ」と思ったページはすぐに折ることにしているのだが、この本も何箇所か折り目ができた。特に興味深かったのは「キャッシュフロー」の話。収入額は少なくないのに、ローンだとかその他出費がかさんでいると、「自由に使える現金」が少なくなるため、生活が苦しくなってしまう。なるほどなあと思った。ローン額が高ければ当然、と今まではそこで思考停止してたけど、金の動きを全然意識できてなかったから毎月給料日前には切羽詰って食費を削ったりするはめになってたのか。さっそく来月からそういう部分を意識しようと思った。

内容と全く関係ない点だが、「はじめに」と「あとがき」はですます口調なのに、本文はである口調なのでちょっと違和感があった。内容はなかなかよかった。薄く薄くしてあるが、会計の専門用語解説だけで頭が痛くなりそうなので、それらをばさっと省いてしまったのはわかりやすさに大いに貢献している。

あとは、「50人に一人無料!」キャンベーンの真実の話も面白かった。ちょうど先月ビックカメラで同じようなキャンペーンに釣られたからなあ。ポイントが溜まったしすぐにそれも使ったから損はしてないんだけど。

部屋を探せば一年以上前に買った「簿記3級」の本があるはずだけど、この本を読んですぐに簿記の本に挑戦するのはちょっとまだ抵抗があるかな、とも思った。一般人と会計を学ぶ人の間を埋めるには、やや物足りなさを感じた。けど、そうすると次は<女子大生会計士の事件簿>世界一やさしい会計の本ですなんかに誘導されていくってことかな。でもこれ「女子大生会計士の事件簿」って冠してるけど、小説のほうなのか?それは文庫が出ててもう読んだんだけどなあ。